A Spell On You #5
Good Morning Frankfurt
Contributed by Aya Ueno
Trip / 2024.03.19
#5
二日目の朝。
起きて、顔を洗ってリビングに戻ると、つむちゃんとフロちゃんがベランダにいる。シティースケープを目の前に、「Good Morning Frankfurt」と言っているのが聞こえた。
なんとも愛おしい、清々しい、温かい、気持ちの良い朝！
そんな清らかな朝に、携帯依存症のわたしは昨晩からひとつ聞きたいことがあって早速尋ねる。
「ねえ、この家って12時になったらWiFiが消えるの？」
昨晩みんなが寝床について、深夜12時を回ったと同時に、わたしが持ってきた電子機器のネット環境がプチンと途絶えた。SIMを持ってきていないわたしにとってそれは、外部との繋がりを遮断されたと等しい。12時になったらWiFiが消える。それは……実にライフ家らしい現象だった。
聞いてみれば案の定、彼女たちはそんな設定をしていて、わたしもしっかり郷に従った（最も、従わざるを得ないけど）。でも、日中はずっと二人が相手をしてくれるし、わたしもフランクフルトでは出来きる限り2人と話したいし、夜はスクリーンの光を浴びていないおかげかぐっすり眠れるし、朝起きて日本から届いているメッセージを見るのが楽しみだし、この制度（WiFiのない夜）は結局全く苦じゃなかった。
話は戻って、2日目の朝。
食べることが大好きなわたしだけど、3食の中でも一番好きなのは朝ごはん。
事前につむちゃんに、何かしたいことがあれば教えておいて、と言われた時も、私は1つだけ、「素敵な朝ごはんが食べたい！」といった。
つむちゃん達は、とっておきの朝ごはんを楽しませてくれた。昨日買っておいたサワドーは、最近できたという二人のお気に入りのベーカリー、ouweのもの。ハード系のパンって、本当美味しいよね！
ショーウィンドウを覗き込む二人。
サワドーはフロちゃんが切り分けてくれた。本場のサワドーは、香ばしくて、酸っぱくて、とびっきり美味しい。昨日マルシェで買ったハムやチーズに、昨晩のディナーのレフトオーバーもある。わたしたちは、とっても素敵な朝ごはんをいただいた。
フロちゃんは、固い固いサワドーを薄く上手にカットする。
日が出てる時間も、キャンドルをつける。わたしの大好きな二人の癖。
今日の予定、一つ目は土曜日の蚤の市。バスや電車を乗り継いで、川沿いにあるその市場へ向かった。
本から食器、お洋服と、あらかたのものが揃う。ちょうどいいくらいに賑わっていて、のんびりとした雰囲気が心地よい。
つむちゃんは可愛いニットワンピをゲット。彼女のお買い物に、お店のマダムとフロちゃんが真剣に付き合っていたのが可愛いかった。
つむちゃん、ご満悦！
街中では、いわゆる屋台のフランクフルトも売られていた。昨日私が食べたフランクフルトに勝るものはないと思うけど、これはこれで、美味しそう。
これがそのホットドックを食べる子どもたち
美味しそうなジャムを発見！
この前はマルシェへ。ランチはお家でパスタを作るって。
つづく！
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#Greenfields I'm in love
#Gloomy day All day
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Aya Ueno
兵庫県神戸出身、東京在住のWriter/Photographer。学生時代に渡ったイギリス留学を機に、人や、取り巻く空間を魅せる表現に興味を持ち、現在Containerをはじめ、カルチャー、フードメディアにて発信中。
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