Que Será, Será #6
fikaしない?
Contributed by Sara
Trip / 2023.11.21
バックパッカー、1人旅、そして留学。現地に足を運んだからこそ見えてきた、それぞれの国でのそれぞれの暮らしかた。「なるようになる!」をモットーに旅をし続ける大学生saraさんの、「旅の記憶」をシェア。
#6
ウプサラでの留学生活が始まって習慣になったことの一つが、fika(フィーカ)。スウェーデン特有の文化で、コーヒーを飲みながら甘いお菓子を食べたり、おしゃべりしたりする時間のこと。言ってしまえばコーヒーを飲んでゆっくりするだけなのだけど、でももっと、ローカルでほっこりした感じがある。1日のうち、いつしても、何回してもいいみたい。
クラスメイトとfika
クラシックな雰囲気で地元の人がたくさんいるカフェだった
fikaの影響なのか、スウェーデン人はコーヒーをよく飲む。ちょっと濃いスウェーデンコーヒーにぴったりなのが甘いお菓子。シナモンロールが有名だけど、他にもたくさん伝統のお菓子がある。カフェに行けばどんなに小さいお店でも、ショーケースいっぱいにスイーツが並んでいる
スイーツ天国
大学のオリエンテーションでも途中にfika休憩があるほど、スウェーデンでは当たり前の文化。この日は講堂を出たスペースにコーヒーとミルク、それにシナモンロールがあった!コーヒーとシナモンロールを持って平和な空間。
fikaまでもう少し
日本で「お茶しよう」とか「カフェ行こう」って言うところを、こっちでは「fikaしない?」って言う。仲良くなりたいと思った友達をfikaに誘ってみたり、fikaしようよって声をかけてもらったりした。
向かいのこの子は、いつもホットチョコレートを頼んでいる
1人fikaもよくする。人間観察したり、日記を書いたり、課題をしたり、そんな時間が最高。私は元々カフェで過ごす時間もコーヒーを飲むのも好きだったけど、fikaと言うと特別感が増して嬉しい。
平日の昼間からみんな素敵だな
窓際かテラス席がお気に入り。カップのスカイブルーがかわいい
fikaをたくさんするようになって決意したこと。それは、この街中のシナモンロールを食べ尽くすこと!!大抵どんなカフェにもシナモンロールがあるけれど、シナモンの量、生地の巻き方、食感、少しずつ違っていて奥が深い。いちばん美味しいシナモンロールを見つけるのが目標。
今のところNo.1! スウェーデン人の友達が連れてってくれた
そしてfikaをして気づいたことがまた一つ。それはミルクの選択肢。必ず、ノーマルミルク、無脂肪ミルク、オーツミルク、ソイミルクが置いてある。場所によっては無脂肪とオーツしかないけれど、いろんな趣向や個人の食の決まりがあっても、全員が飲めるようになっている。スーパーもミルクがたくさんあって、同じ種類でも常温と冷蔵で値段が違ったり容器も違ったりしてびっくりした。
選択肢が多いこと、みんなに寛容なこと、日常の些細なことだけど温かいな。fikaには、仕事でも勉強でも一度作業をストップして一息つこうよ、という想いがあるからワークライフバランスが取れているとされるスウェーデンの象徴だと言う人もいるくらい。
友達が頼んだLargeカプチーノ、特大マグに入ってやってきた
寒くて暗い冬を越すためにもfikaは欠かせない生活の一部になりそう。何より心がほっと温まる至福の時間!fika開拓、たくさんしたいな。
部屋でのんびりfikaもたまらない
それでは、またね!
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Sara
東京で暮らす21歳の大学生。バックパッカー、1人旅、スウェーデン留学…どんな場所にいても「なるようになる!」と信じて強くてハッピーな気持ちで旅を続けている。旅雑誌の編集経験もあり、一眼レフやフィルムカメラも大好き。異国のごはんを食べることも大好き。