
Greenfields I'm in love #44
ベルギーに行ったら食べなくちゃ!
Contributed by Aya Ueno
Trip / 2021.07.16
#43
仲良しの麗奈ちゃんと、学校を一日休んでベルギー、ブリュッセルへ。3週間前にゲットしたユーロスターのe ticketには、キングスクロスに6:47と書かれている。
前の日は起きられるか緊張してあまり眠れなかった。何にせよ、ユーロスターに乗るのは初めてなのだ。
麗奈ちゃんがやってきて、私たちは電車に乗り込んだ。今回、BRPカード(わたしが学生としてイギリスに滞在していることを証明するカード)の提示は求められなかった。
電車に揺られること、2時間少し。1時間の時差があるので、ちょうど10時くらいに目的地に着く。しばらくおしゃべりしていた私たちも、眠たくなってきてうとうとし始める。ベルギーといえば、食、食、食。たとえばチョコレート、たとえばワッフル、ビール、フレンチフライも人気なんだって。たった1日だけど、ベルギーフードを堪能し尽くしたい!
あっという間に到着して、トイレを探した。看板や案内に書いている言葉が読みにくい気がする。ああ、公用語がフランス語、オランダ語、ドイツ語なんだった。どうりで読めないわけだ。
勘と雰囲気に任せて、おそらく随分と遠回りをして地上に出て、都心までウーバーに乗り込む。お店も開き始めていてちょうどいい時間だ。まずはワッフル屋さんへ向かう。

そうだ、ベルギーに来たら、ワッフルを食べなくっちゃ!
私が今まで食べてきたワッフルの2倍はあった。果肉がたくさん入ったいちごジャムと、濃厚なチョコレートソースをトッピングして、麗奈ちゃんとシェア。
カリカリふわふわのワッフルは、言うまでもなくチョコレートやジャムと相性抜群で、甘くて美味しくて、あっという間に無くなっちゃった。
ワッフルの後は、少し歩いてフレンチフライを食べに行く。ベルギーがフレンチフライで有名なことすら私は知らなかった。こっちでは、フリットって言うんだって。

フリット屋さんで働いててどうやってスリムでいられるの!
コーン型のケースにたっぷり入ったフリットは、すっごく美味しかった。上にボテっとかかったソースがたまらない。デブまっしぐらの味だった。昔バイトしていたシェイクシャックを思い出した。大好きな味だったな。

ブリュッセルは石畳の街。
フリットは美味しいけどおなかにくる。お散歩がてらにしょんべん小僧を探しに行った。人混みの奥にいた彼は、思っていた10倍は小さかった。まさに小僧のサイズというべきか。

夕方ここを通ったら、彼のお洋服が違った。
ここ、Les Galeries Royales SAINT-HUBERTは、ヨーロッパで1番古いアーケードらしい。ベルギーで撮ったフィルムの写真はお気に入りばかり。最近、フィルムカメラの写真にタイトルをつけるのにハマっている。

これは、"Anything is good if it's made of chocolate"
ベルギーに来たからには、ビールを飲まなくっちゃ! 本当はビール、あんまり好きじゃないんだけど、飲んでみてびっくりした。めちゃくちゃ美味しかったんだもん!
美味しくて二杯目を飲んでいたら、麗奈ちゃんはわたしがビールを飲んでいることをすごく喜んだ。嬉しい嬉しいと写真を撮ってくれた。

わたしとビール。

ホワイトビールって飲みやすい。
さっきから食べたり飲んだり、もうそろそろ限界になってきたわたしたちは、美術館へ行くことに。思ったより小さいブリュッセルは、ウーバーなんて使わなくてもあちこちへすぐに行けた。

よく笑う麗奈ちゃん。

なーんにも調べてなかったけど、王立美術館へ行くと、この日は入場料がフリーだった。ラッキー!
ぐるぐるぐるぐる、たっぷり時間をかけて回った。
帰りにものすごい種類のビールが並ぶお店へ寄り、お土産のビールを買った。お店には日本語を話す男の子たちがいて、仲良くなった。同い年で、卒業旅行でヨーロッパを巡っているみたい。
最後は、予約していたChez Leonというブリュッセルで人気なビストロへ。ブリュッセルといえばみんながオススメしてくれるし、末長く店内は人で溢れていたけど、ごはんはびっくりするほど普通で少しがっかりした。

ムール貝が一押しメニュー!
丸一日かけて、やりたい事もし尽くして満足した。細い路地が並び、中心を目掛けて囲むような形で建物が並ぶブリュッセルの街並み。聳え立つ建物の色は白が基調なことが多いのに、石畳が暗いからか、全体的にダークな雰囲気があった。機会があれば、次はアントワープへ行ってみたい。
麗奈ちゃんとロンドンまでまたユーロスターに乗って帰った。もう真夜中だ。
キングスクロスの出口へ歩いていたら、前に男性と女性がキスしている銅像と、“i want my time with you”というネオンの文字があった。色んな場所へ線路が通じているキングスクロスだから、きっと何千ものカップルが、これを見てうんうんと頷いたはずだ。かわいい光景を頭の中で思い浮かべて、温かい気持ちになって家に帰った。

よく見たら下に銅像も写っている。
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Aya Ueno
兵庫県神戸出身、東京在住のWriter/Photographer。学生時代に渡ったイギリス留学を機に、人や、取り巻く空間を魅せる表現に興味を持ち、現在Containerをはじめ、カルチャー、フードメディアにて発信中。
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