ビタミンチャージ!

Vive les vacances ! ~Time to spare Heart to spare~ #35

ビタミンチャージ!

Contributed by Mizuki

Trip / 2023.12.13

Vive les vacation!=“バカンス万歳!”
バカンスを生きがいにし、「暮らし」や「人生」に豊かさを求めるフランス人の生活を表す言葉。そんなフランスに留学中の大学生Mizukiさんが、現地から仕事やお金に執着せず、日々の生活をどう楽しむか、豊かな暮らしを送るヒントをシェア。


#35


2022年11月

11月に入った。フランスでは気温がグンと下がり、グレー色の空が広がる。

この時期皆が口を揃えて言う「ビタミンDが足りない!」。単純に太陽の光を浴びていないから(笑)。
確かに、冬のフランス(ヨーロッパ)の空は薄暗い(もちろん地域にもよるが)。冬を通して太陽が出ない日が多いので、日本では体験したことのないような気持ちの沈みを感じることもある。だからフランスではわざわざサプリメントを買ってまでビタミンを取り入れる人もいる。

ヨーロッパではよく、「太陽を浴びているから南の人は親切で、優しい」と言われている。確かに、高校時代に生活していた南仏プロバンスは気候が暖かい上、人の温かさも感じた。このようにフランス人にとって太陽は、気分や性格までを左右してしまうほど大切な存在なのだ。

なんか私も太陽が恋しくなってきた!

そんな時、旅行好きのクラスメート マティスがいつものように旅の提案をしてきた。「Lanzarote(ランサローテ=カナリア諸島)に行かない?」と。その名前を聞いた時、全くピンと来なかった。すぐにパソコンで検索すると、ランサローテ =ヨーロッパのハワイと書いてあった。

ランサローテ/カナリア諸島(Canary Island)
アフリカ大陸の北西沿岸に近い大西洋上にある、7つの島からなるスペイン領の群島で、モロッコから約100km〜500kmのところに位置する。「永遠の春」と呼ばれ、年中暖かい気候を持つことで有名で、海水浴だけでなくサーフィンも楽しめる。まさに「夏に戻りたい!」を叶えられるバカンス地。

ヨーロッパ内ではバカンス地として有名らしいが、日本からわざわざその島へ行く人は多くないだろう。そんな場所に行ける機会はもうないかもしれない。今しかない! と、その提案に乗った。

今回の旅行で集まったメンバーは、イタリア人のクラスメート クリスティーナ、カナダのケベック出身のマティスと、マティスの友達 ウィリアムとフィリップ。ケべコワ(Québécois = ケベック出身の人たち)が3人も!


<出発当日>

飛行機の遅延もありリヨン空港を出発した飛行機は、夜中にランサローテに到着した。リヨンではダウンを着ていたのに、すぐに半袖になった。暖かい場所にやってきた! という実感がすぐに湧いた。

空港から宿泊場所までの移動は車。この島には電車などの交通機関がないので、事前に予約していたレンタカーをピックアップし、私たちのエアビ(Airbnb)に向かった。

そして到着! いち早くベッドに飛び込みたい私たちだったが、あるハプニングが……。宿泊先のオーナーがわざと開けてくれていた玄関のドアをなぜかマティスが閉めてしまったのだ(笑)。真夜中でオーナーが戻ってくるはずはないし、外で寝るわけにもいかない。そこで一か八かではあるが隣の家のドアを叩いて助けを求めることに。すると幸いにもそこの家の人がドアを開けてくれた。

は〜助かった!!!

この日は寝るだけ。バカンスの本番は明日から!


<翌日>

カーテンの隙間から差し込む光と「ザブーン」という波の音で目が冷めた。すぐに起き上がり窓を覗くとこんな景色が……。


昨晩は真っ暗で気づかなかったけど、宿の目の前には海が


太陽の光で目を覚ますのは本当に久しぶりで、気持ち良かった!


宿泊していたエアビの様子


この日は早速街に出る。まず一番初めに向かったのが野外マーケットで有名な Teguise, Lanzarote (テグイズ)。食材を始めとする様々な種類の店が出店していて、お土産探しにピッタリ。






ドラゴンフルーツのジュース初めて見た!


マーケットでショッピングを楽しんだ後はビーチへ移動。




サーフィンを楽しむ姿の人がいっぱい


スポーツ大好きカナディアンガイ3人もサーフィンをしに行った! その間クリスティーナと私は海辺でチル。


11月にビーチで日光浴なんて幸せ!


太陽の光をたくさん浴びてビタビンチャージ。最高な旅の始まり!


続く

À bientôt!



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