True Feeling in Ireland #8
成長もストレスも寒さも
Contributed by Chika Hasebe
Trip / 2019.10.04
#8
家に帰るまでのバスの中が暇だから、日記を書こうと思う。
お昼に大学でサラダを1人で食べてたら、目の前に座っていたアイリッシュ男子たちが、なにやら気になる女の子の話をしていた。
当然、何を話しているのかをすべて聞き取れたわけじゃないけど、トーンや言葉の端々から内容が理解できたことが少し嬉しかった。
ソロランチの後、友達のDianに大学で会ったら、新しい彼氏ができていてびっくり! 前に会った時は、彼氏と別れたばっかりだったのに、また付き合ったらしい。どちらにしても幸せそうでなにより。美人だし、彼氏できるのも納得がいく。
放課後、ホストファミリーのお兄ちゃんと毎日の日課のドライブをした。その時に、なんとなく自分の言語スキルが日に日にネイティブに追いついてきたような気がした。以前よりもすぐに頭の中からワードが出てくるようになったのだ。こうやって頑張ってきたことが成果として表れると、モチベーションも上がる。さらにその日の夜、便利なウェブサイトを発見。疲れていたけど、1人ですごく盛り上がった。
今週末は予定が全然入ってなかったのに、昨日になって突然色々と予定が入ってきた。ひとつは、クラスメイトのGaryにFood Fesに行こうって誘われたこと。ウキウキしながら会場に行ったら、わたしの他にもクラスで一緒の日本人がたくさんいた。
「なんで週末にまで日本人と日本語を喋っているんだろう?」ってすごく不毛な気持ちになった。みんなといる間もずっとモヤモヤしていて、純粋に楽しむことができなかった。ご飯はとっても美味しかったのに。
もう1つは、その後に行ったBeer Fes。これは友達のFrancielleによる急なお誘い。ダブリンでも全然行ったことない地区だったから、乗るバスも違うし、街並みもちょっと違う。
バスのおじさんに道を聞いても「?」って感じの場所で、「大丈夫かなあ」と不安になった。しかも肝心のFrancielleとは連絡が途切れてしまった。
「もうなんとなく帰りたいなあ」と思っていたら、大遅刻して彼女が登場。しかも今回はまさかの旦那さんと一緒。色々とツッコミどころが多いけど、2人ともすんごく陽気だから全然気にならなくなった。
逆に「わたしここにいていいの?」って思ってしまったが、2人ともすごいウェルカムだし、Francielleはバイトのことなども気にかけ、アドバイスしてくれた。
それに、なんといってもちゃんと自信を持って英語を話しているところが羨ましくて、とにかくどんどん彼女たちのリズムに巻き込まれていく。
旦那さんが普段バーで働いているから、ビールのことも教えてくれた。その結果、とりあえずわかったことは、わたしはIPAが苦手であるということ(笑)。(それ以来確かにIPAの文字を見つけると避けるようにしている)
適度にビールを飲んで、ほろ酔いになって楽しかった。けれども、彼らは、生粋のパーティ好きなので、まだまだ飲み足りないらしい。家の近くのバーで二次会しようと誘われたが、わたしは疲れていたので、そのまま帰宅。
昼間のことや夫婦に長時間挟まれること(2人ともいい人だけど)、それに何と言っても長時間外にいて、体が冷えてしまったこと、そんなちょっとした出来事の積み重ねがストレスになってたのかもしれない。だいぶ疲弊してしまった。帰宅したら、自分でもなぜか思い出せないけど、ホームステイ先のお兄ちゃんにメッセージ送っていた。
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Chika Hasebe
1998年生まれ。2023年5月よりロンドンに拠点を移し、報道記者の仕事に従事する一方、フリーライターとしてカルチャーについて発信もしている。