シークレットバーへの招待状

Mamma mia! #168

シークレットバーへの招待状

Contributed by Aco Hirai

Trip / 2023.07.18

イタリアに活動の拠点を移し、フリーのエディター・ライターとして活躍するAco Hiraiさんの生活をパーソナルな視点で綴った連載「Mamma mia!」。地図に載っていないシークレットバーというのがミラノにもいくつか存在していて、そんな秘密の場所へ連れて行ってもらったお話。合言葉はスピークイージー。


先日、ミラノでアペをするのに良さそうなルーフトップバーを探していた時の話。

ちなみに、お店を探すときは(和食を探すとき以外は)日本語の記事はまず見ない。
と言うのも、日本語で書かれた記事は、ガイドブックに載っているようなお店が多く、気分を上げてくれる確率が低いことを知っているから。

その代わり、良さげなヨーロッパの雑誌の記事や最新情報が集まりそうな起業家やクリエイターなどのSNSをチェックするようにしている。

そして、英語で書かれた1本の記事に、気になるカクテルバーを見つけた。

読み込んでいくと、その記事には、

「オーナーの友人しか入れない」

と書いてあり、オーナーを調べると、それはいとも簡単にスッと名前が出てきて、インスタグラムもオープンの状態。ちなみにフォロワーは2万人以上。

そして、さらに調べを進めると、

「オーナーの友人だからと言ってみんなが入れるわけではない」

と。さらにさらに、

「このカクテルバーのグループ店へ行きアクセスするためのキーを見つけるべき! でも必ず入れるとは限らない」

とも書いてあった。

もう、これは辿り着ける確率1%ぐらい(笑)。

「もし行けたら奇跡だな」

と、独り言を呟きながら友人にこのカクテルバーの話をしたところ。
ひょんなところからそのバーの人と繋がり、翌日に秘密の場所への招待状をゲットできたのだ。

そして、指定された住所へ連れて行ってもらうと、そこは今にも潰れそうな(失礼)小さな店だった。
シャッターは1/3ほど閉まりかけ、
外から見える店内は薄暗く、狭い。
営業しているのかしていないのかよく分からず、少し不気味な雰囲気が伝わってきた。

そのとき、中の扉からスーツ姿の人が出てきた。

恐る恐る声をかけ、店名を確認し、予約があることを伝えるとスムーズに中へ入れてくれた。

そして、一歩足を踏み入れてびっくり。
こんなにも、いい意味で外観に裏切られることがあるだろうか。

重厚感のあるソファやテーブルが置かれ、アンティーク調のインテリアがちらほら。
ちょっぴりゴージャスで煌びやかな店内。
ユニークな柄シャツでキメた細めのお兄さんがテーブルへ案内してくれた。

メニューは、旅からインスパイアされたカクテルが10種類あり、シーズンごとに切り替わるらしい。
私たちが訪れたときは、「FROM AFRICA TO EUROPA」だった。

どれも斬新なネーミングで、予測不可能なテイスト。
カクテルを選ぶだけなのに、ワクワクと冒険心を掻き立てられた。


写真を撮るのはOKだそうだけど、あんまり広めるのは好ましくない、とのことだったので、写真はこれだけ。


そして、カクテルを持ってきてくれると、THE ミラネーゼという出で立ちのお兄さんがすごく軽やかなリズムでカクテルの説明をしてくれた。

その斬新なテイストについて一杯一杯を楽しみながら飲んだせいか、気がつくと夜中の2時を回っていた。

かなり排他的な空間で特別なカクテルを味わった一夜だった。


さて、最近の食卓は、と言うと。


ピザのデリバリー。右のポルケッタのピザがお気に入り♡



チキンサラダ。今週はチキンを醤油で炒めて和風テイストに。



お買い物がてらアウトレットで食べたエビのパスタ。美味しかった♡



コーンとかカップのあのカジュアル感が好きなのに、イートインにしたらガラスの器でサーブしてくれた。




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