
Nichijō Design #12
Old and New
Contributed by KARINA
Trip / 2023.03.01
#12
アメリカの冬休みに日本へ帰りました。今回は短い滞在で10日間でしたが、初めて金沢を訪れて特別な思い出ができました。若いアーティストをサポートしているホテル、LINNAS KANAZAWAでインターンをしながら金沢を満喫しました。インターンのミッションはアートワークショップとホテルのお手伝い。

LINNASにはシェアキッチンがあって、ゲストやホテルスタッフが朝コーヒーを作ったり食事をします。 外国からのゲストも多くて、皆それぞれの地域の話や金沢での経験を語り合います。こんなコミュニティースぺースがあると交流できて楽しいです。

みんなで鍋パーティーも。一ヶ月以上ホテルに泊まっているフランスのカップルも参加しました。 デザイン関係の方が多く、いろんな目線で仕事の話を聞けて楽しかった。寒い中みんなと鍋を食べるのは最高です。

ワークショップでは塗り絵をすることに。 まず、金沢をテーマに3つのイラストを描いてゲストに色鉛筆を使って塗ってもらいます。

真ん中のイラストは加賀友禅燈ろう流しをイメージして描きました。一色だけでなく、いろんな色やグラデーションを使うと深みが出ます。

ホテルのYoutube制作のロケに同行してKAMUミュージアムに行きました。金沢の街のそこらじゅうにミュージアムが散らばっていて、一つ一つ全く違う雰囲気の作品が味わえます。これはレアンドロ・エルリッヒの作品ですが、落ちているように見えるのは目の錯覚です。

これは森山大道の「Lip Bar」という作品。真っ赤なLipで覆い尽くされたBarそのものが作品なんですね。

これは諏訪綾子の作品、「TALISMAN IN THE WOODS」。部屋の外とはまるで別世界のような神秘的な空間。 一歩足を踏み入れたら床は杉の葉で覆われていて香ばしい匂いが漂っています。

コンテンポラリーなアートを観た後に金沢の街を歩いているとこんなレトロな通りが。ここもKAMUの展覧の一部でフィルム写真が看板のように吊るされています。作品が街中に組み込まれているのも面白いですね。

そんなユニークな街は散歩しているだけでも気持ちが落ち着きます。

こちらは「金沢21世紀美術館」の代表的な作品の一つ、レアンドロ・エルリッヒの「スイミング・プール」。地下にいる人も作品の中に!伝統的な街の金沢にコンテンポラリーアートがあるのは新鮮。

有名な兼六園の雪吊り。ちょうど訪れた時に雪が積もっていて、なんとも言えずきれいです。1枚の絵のようにバランスがとれています。池が凍っている場所もあって、他の季節とはまた違う雰囲気が味わえます。
金沢は、古い店が並ぶ通りや武家屋敷などのOldと、コンテンポラリーアートのNew 。それぞれに味があって溶け込んだ街でした。私がインターンをしていたLINNAS KANAZAWAも以前は美容学校だった建物がホテルになったもの。Old が今にはまり、うまく生きてるのって、ちょっとポートランドに似ているなと思いました。
アーカイブはこちら
Tag
Writer
-
KARINA
東京生まれ。オレゴン大学でプロダクトデザインを学び、卒業後に日本へ帰国。 ポートランドでの自然に囲まれた生活や、ものづくりの日々を経て、現在もイラストやデザインに励む。











































































































































