パリ旅行記 2. Merci

As I Like It #36

パリ旅行記 2. Merci

Contributed by Utano Katayama

Trip / 2024.12.16

子供の頃から漠然と「海外に留学したい」と考えていたUtano Katayamaさん。そんな彼女が綴るイギリス、Brightonでの留学日記。憧れの海外生活をスタートした彼女の、小さいけれどずっと大切にし続けたい思い出。

#36


おはよう。
今日はパリ2日目。

さてさて、朝から向かっている先は、ヴェルサイユ宮殿。もちろん、昨日のリベンジを果たしに行くため。昨日も通った道、使った電車だからか、昨日よりスムーズに来れている気がする。

しかも今日は幸運にも快晴。昨日は曇りでパラパラと小雨も降っていたから、今日来ることができて良かったのかも(そう思いたい)。駅からはヴェルサイユ宮殿へ向かって人がぞろぞろと歩いているから、だいたいその後に続いて歩いていくと到着する。



昨日と同じ門の前。今日は人が立ち往生していないからストライキはないみたい! 開いているのが普通なんだけど、昨日の今日だから何だか更にハッピーに感じる。天気がまるでママと私の気分を表しているみたい。昨日はしょんぼりしていて記念撮影もしなかったから、今日は思う存分パシャパシャと写真を撮った。

いざ中へ入ると、敷地が大きすぎて完全に迷路。地図を見てもサイズ感がいつもの何十倍も大きいからか理解しづらい。地図で近そうに見えても、すごく歩かないと行けなかったりして、違う方向に行ってしまうと、もうそれは大惨事だ。

建物内より先にヴェルサイユの庭園に行くことに。門をくぐると前には建物がずらっと立ち並んでいて、そのずっと奥に、広いという言葉では表現出来ないほどの大きな庭園が広がっていた。


噴水の奥は空との境目まで庭園が広がっていて、まるで終わりが見えない



迷宮に迷い込んだような世界


こんなにも広いのに、どこを見渡しても芝の手入れや木の剪定が行き届いていて驚いた。この写真だけでなく、他にも色々な形や雰囲気の庭が地平線までずっと続いていて、庭園だけでも全て回ると確実に丸一日はかかりそうだ(秘密の庭らしきところを見つけたり、ボートを漕ぐところがあったり……)。
この庭はルイ14世が約40年もの時間をかけて作ったみたい。当時のフランス王政の富と権力のパワーをひしひしと感じる。庭園だけでも圧倒されて、既にお腹いっぱいになったけれど、やっぱり宮殿内は見ておかないとね!でもそんな軽い気持ちで足を踏み入れるところではないと後々気づいた。ここもまた、果てしなく部屋が続いていて、まさに異世界。


まるでおとぎ話に出てくる、プリンセスの世界にいるみたい



メインは鏡の間


当時の最高級品だった鏡に囲まれたこの回廊。想像していたよりもずっとずっと長く続いていて、宇宙一豪華な場所なのではないかと真剣に思ったくらいだ。

当時、この場所で舞踏会が行われていたと思うと、タイムスリップして見学してみたくなる。大勢の人がスーツやドレスに身を包んで、きっと美しい瞬間なんだろうなぁ........と想像だけしてみる。

豪華な宮殿の暮らしを思う存分味わえたものの、広大すぎる土地に少し疲れた私たち。糖分補給は欠かせない。


本場のLADUREEが宮殿内で買えた!


カラフルなマカロンたちを頬張って、パワーチャージ。
ママとお互い異世界へ行った感想を言い合いながら、パリ中心部まで電車で戻る。本当に写真では伝わりきらないから、フランスへ行った際はぜひ訪れて感動を味わってもらいたい(その際にはストライキがありませんように)。

歴史を感じたから、次はモダンなところへ行こう。
ここも行きたいリストに入っていた、Merci!


入り口からトキめきが詰まった場所





Merciのアイコニックなトート。思わず可愛くて買っちゃった!


洗練されたお洒落なセレクトショップ。どこを見渡しても可愛いグッズたちで溢れ返っていて、物欲が掻き立てられる。
女性も男性も、ここへ来ればときめくに違いない! 他にもお気に入りを見つけ出して連れて帰ろう。

買い物を楽しんでから、少し早めのディナーへ。知っている人もいるかな?
パリの大衆食堂Chartier!

庶民的であり老舗としても有名なこの場所は、いつも大人気だから行列必須みたい。この日も早めに行ったけれど、少し並んでから席に着いた。




メニューを注文すると、愛想の良い定員さんが何やらテーブルに書き出した


紙のテーブルクロスを伝票代わりにしているみたい。初めて見たこのスタイル、とっても気に入った。追加で注文すると、この下にどんどん書き足していく。

店内は二階席もあってとても広いのだけど、人気店だからテーブルはみんな相席。ママと私の隣にも素敵な年配の夫婦がやって来て、席に着くなりとってもニコニコと微笑んでくれた。


初めて食べたエスカルゴ


ガーリックがとても香ばしくて美味しい!
時折食べ方が難しいときは、隣の夫婦を見習って同じ食べ方で食べてみる。こうして色んな人と交流出来るのも、旅の良いところ。


デザートにはシュークリームを


中にはバニラアイス、上にはとろんとしたチョコレートが垂れている。やっぱりフランスのスイーツは格別だよね。

ここの暖かいお店の雰囲気が、より食べ物を美味しくさせているのかも。お会計を頼むと、さっきの定員さんがテーブルに書いたメニューを計算してくれた。

伝票を無くすこともないし、何よりカジュアルでいいよね。
"Merci"と言ってお店を後にする。



まだ少し早かったのもあって、帰りは夜のルーブル美術館に寄り道してみた。ロマンチックな形と照明.......。夜と昼の雰囲気は、全然違っているんだろうなぁ。

とにかく夜のムードを味わえて幸せだ。館内は明日行くことにしよう。

今日もたくさん見て、歩いて、食べて。パリを十分に堪能できた。
明日もきっと楽しいはず。
後は翌日に備えて寝るだけ、今日も一日ありがとう☺︎


つづく。



アーカイブはこちら

Tag

Writer