色々と噛み合わない一週間

Mamma mia! #94

色々と噛み合わない一週間

Contributed by Aco Hirai

Trip / 2022.02.08

イタリアに活動の拠点を移し、フリーのエディター・ライターとして活躍するAco Hiraiさんの生活をパーソナルな視点で綴った連載「Mamma mia!」。今年でイタリア生活も3年目に突入したんだけど、なんだかちょっとだけ歯車がうまく噛み合わなかった。そんな週をお届け。

#93

突然だけど、私の生活に欠かせないネスプレッソマシンの調子が悪い。
カプチーノのスキームミルクがうまく作れないのと、1杯分のエスプレッソの量が明らかに少ないのだ。

我が家のエスプレッソマシン。



ということで、修理してもらおうとネスプレッソへ電話したところ。
「あなたの名前と購入したマシンのシリアルナンバーが合致しません、データ上ではあなたが購入したマシンは違うものです」
と言われ、修理に取りに来てもらうことができず。
でも、日本と違ってこういうことが起こるのがイタリア! と心得ているので、「イタリアだもんね、しょうがない」とポジティヴな気分で最寄りの店舗へマシンを持っていき、シリアルナンバーの登録を変更してもらった。
と同時に不備のあった部品も取り寄せてもらうことに。

というところまではよかったんだけど、手続きも終盤に差し掛かったところ、
「新しい部品は登録してある住所へ郵送で届くわ」
「ありがとうございます!どのぐらいで届きますか?」
「5ヵ月後ぐらいかしら」
「えっ、5ヵ月?」
と、到着までの時間があまりにも長すぎて、思わず聞き返してしまった。
めちゃめちゃ待たせるじゃん(笑)!
もはや本当に届くのかレベル。
シリアルナンバーの登録ミスにしても、部品の取り寄せにしても、おそるべしイタリア(笑)!

でも、届くまでは店舗で使っている仮の部品を貸してくれたので、とりあえずネスプレッソマシンは使えそう。
よかった〜。

そして翌日。カルボナーラを作ろうとスーパーの量り売りのお惣菜コーナーでパンチェッタを買おうとした時。
パンチェッタの名前をド忘れしてしまい、とっさに
「名前忘れちゃった、カルボナーラを作りたいんだけど・・・・」
というと、
「パンチェタだね」
って言ってくれたので
「そうそう、パンチェッタ!」
というような会話でパンチェッタを100g買ったんだけど、
家に帰って開けてみると、燻製だった。

美味しそうな燻製パンチェッタ♡



北イタリアではカルボナーラに燻製パンチェッタを使うのが常識なのか?
いや、そんなことはないはず! 燻製ってちょっと異色でしょ!

きっと燻製でも美味しいけど、私はノーマルなパンチェッタが好きなので、燻製パンチェッタはサラダのトッピングにしてみた。



普通のパンチェッタで作ったカルボナーラ。



そして迎えた週末。
予定があったので午前中から外出して夜に帰宅すると、アパートメントの入り口にUPSからの不在配達記録がドア張りされていた。名前を見ると、私宛てではないか!
不在なのがバレバレなので、ドア張りは本当にやめてほしい、せめてポストに入れてください(笑)。

アパートメントの入り口。人通りの多い場所だから、なんとなく嫌。



イタリア生活も3年目に突入したけど、まだまだイタリア人と噛み合わないことが多々起こった1週間だった。
さて、パスタを作る機会が多かった最近のディナー。

めちゃめちゃ楽チンなので、最近何かとこれに頼ってしまう、ポテトとローズマリーのトースト。



美味しいボロネーゼの作り方を教えてもらったので、チーズたっぷり濃厚ボロネーゼ!



PINSAというローマ生まれのPIZZAみたいなもの。



チョコが入ったパウンドケーキを頂いた。しっとりして美味しいんだけど、大きすぎてなかなか減らない。




それでは、今日はここまで。
おやすみなさい。


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