Greenfields I'm in love #6

ナタリーとの日々 その2

Contributed by Aya Ueno

Trip / may.22.2020

直感を信じ、ドキドキするものに向かって走り続ける神戸出身の大学生、Aya Uenoさんの連載「Greenfields I'm in love」。自分探しも兼ねたロンドンでの留学生活で、自分の目で見て、肌で感じたありのままの日々の記録をお届けします。

#6

ホームステイ先のルームメイトのナタリーが故郷に帰ってしまうまで、残すところ10日。最近の彼女の趣味はポラロイドカメラだ。私の部屋でポラロイドカメラを見つけた彼女は、凄く気に入って、どこからか手に入れ、パシャパシャとあらゆるものを被写体に収めている。


1日にこれだけ撮って帰ってきたこともある。

放課後、文房具店にいった。この店は、美術系の大学に通う人ご用達(私が予想しているだけ)の本格的なドローイングアイテムが揃っている。私は、よくここで学校のノートや友達に送る手紙の封筒を買うのだ。ナタリーは文房具が大好きで、この日も絶対に必要のない大量のペンを購入。見ていたら羨ましくなって、私も買ってしまった。こんなに時間をかけて文房具を選ぶ私を、ナタリーは嬉しそうにみていた。
日本の文房具は外国でもすごく人気で、日本の3倍くらいの値段で売られている。


ドイツのブランド、stabilo boss。日本でもよく売ってる。


ナタリーが買っていた1000円の日本の付箋。

近くにチャイナタウンがあるせいか、学校付近はタピオカ激戦区。日本にはない専門店もいっぱいあって、選び放題。タピオカ屋に寄り道するのも私たちの放課後の定番コースだ。

ナタリーのノートに貼られたタピオカを飲むわたしのチェキ。スペイン語が読めたらいいのに!

週末は、ナタリーが行きたいリージェンツパークと、わたしが行きたかったノッティングヒルへ。リージェンツパークはハイドパークに続きロンドンで2番目に大きな公園。特にこの時期はお花が一際綺麗に一面に咲いている。花が大好きな私は、この場所に連れてきてもらえて凄く嬉しかった。一周したら何時間もかかるこの広大な公園には、バラ園や、チューリップ畑など様々なフィールドにわけられて、たくさんの花が咲いていた。幾つもある大きな池に鴨や白鳥が群れをなしていたり、芝生に人がみんな寝転がって寛いだり、ピクニックしてたり、誰もが思い思いの時間の過ごし方をしていてすごくピースフル。ロンドンは都会だけど、自然と共存した公園がたくさんあって、無料で入れるのが素敵だなと思う。


この時期はチューリップがすごくきれいだった。


道に設置された吸殻入れ。ロンドンは日本より3倍もタバコの値段が高いけど、吸う人は多い。

次はノッティングヒルだ。ここに行きたかった最大の理由は、大好きな映画、『ノッティングヒルの恋人』だ。わたしがジュリアロバーツを大好きになったの映画で、もう数え切れない位繰り返し観ていた。映画によれば、ポートベローマーケットという蚤の市が毎日のようにあるらしく、今回の目当てはそれ!
…でも日曜日だけはやってなかった。リサーチ不足だ。残念。
それでも、映画で見たのとまったく同じ、可愛らしいカラフルな家々が並ぶこの街に感動した。住宅街を曲がると可愛い店やカフェがいっぱいあるし、マーケットが閉まってたのは残念だけど、それでも十分に楽しめる。ナタリーと小さなパリ風のカフェを選んでお茶をした。ナタリーは行った事がないというけれど、パリの雰囲気がすごく好きみたい。この滞在中にもパリにはいけそうにないとすごく悔しそうだった。親友のまりかに会いに、近いうちパリに行くという私に「羨ましい! わたしを置いていくなんて! パンを送ってよ!」と何百回も言う。パンとバターが大好きなナタリーがパリに行きたい本当の理由はきっとそれだ。


ラズベリーが大好きだから、即決!

沢山歩いてヘトヘトになった後でも、スーパーに寄ると楽しくて、あっという間に1時間くらい経ってしまう。外国のスーパーって、なんでこんなにウキウキするんだろう?

家にはピーターが中国へ帰国し、入れ替わりで台湾から2人の女の子たちがやってきた。お土産に台湾のお菓子をもってきてくれたのだけど、食べてみたら甘くもしょっぱくもない無味なお菓子。ホストマザーのサラははっきりした性格なので、tasteless!といってキッチンのゴミ箱へボトンと投げ捨てる。みているこっちがヒヤヒヤした(笑)
2人は親友みたいだけど、性格は面白いほど正反対。自由奔放で笑ったり泣いたり忙しいニアンと、クールでさっぱりとした性格のアシュリー。きっとそのギャップが絶妙に合っているんだと思う。2人はもちろん中国語で会話するので、聞こえるたびにサラがいつも叱ってた。私はというと、もうすぐナタリーがメキシコへ帰ってしまうのが凄く寂しかった。

ナタリーとよく、Googleマップでお互いのお家や周辺を見せ合った。メキシコの(ナタリーの住むあたりの)街は、椰子の木が並び、道路もそれほど舗装されていなくて、自由で陽気な感じらしい。ナタリーは家族や彼氏にテレビ電話でわたしを紹介しまくったから、彼女のことを沢山知れたし、みんなが「あや、メキシコに会いにきてね!」と言ってくれるのが嬉しかった。私たちはみんなナタリーを恋しがっていて、ナタリーも帰りたくないと毎日嘆いて、離れるのが恋しくなっていた。
メキシコへは今まで全然知らなかったけど、すごく行ってみたくなった。いつかナタリーに会いに行きたいと思った。


ナタリーの12個離れた妹、ミシェル。すっごく愛らしい。

そういえば、ナタリーからこの前突然電話がかかってきて、「誰が妊娠したと思う?!」と弾んだ声で聞かれた。もうすぐ、ナタリーがお母さんになるらしい! 優しくて愛に溢れたナタリーだから、すてきなお母さんになるだろうなぁ。生まれたら、パンとバターを送ってあげなくちゃ。


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