クレージマ(cresima)ってなに?

Mamma mia! #162

クレージマ(cresima)ってなに?

Contributed by Aco Hirai

Trip / 2023.06.06

イタリアに活動の拠点を移し、フリーのエディター・ライターとして活躍するAco Hiraiさんの生活をパーソナルな視点で綴った連載「Mamma mia!」。先週は、クレージマと言われるカトリックの大事な儀式に参加させてもらった。


カトリックが多いイタリアでは、人生の節目節目で宗教行事が行われるんだけど、先週、クレージマ(cresima)と呼ばれる行事があった。

このクレージマは、カトリックで重要な儀式の一つで、これが終わるとやっと正式にカトリック教徒として認定されるという、とっても大事なものらしいのだ。
私はカトリックではないので、調べるまでもちろん何も知らなかったんだけどね。

せっかくなので、調べたことを簡潔にお伝えしようと思う。

人生においてのカトリックの流れは、

まず、子供が生まれたら、本人の意思とは関係なく、1歳頃までに教会で赤ちゃんの頭に聖水を注ぐ、バッテージモ(洗礼式)と呼ばれる儀式を行い、



10歳頃に、今度は自分の意志でカトリック教徒になるぞ! (ちょっと言い過ぎだけど)と宣言する、プリマ・コムニオーネ(初聖体拝領式)と呼ばれる儀式を行い、



その後も教会に通って熱心に教義を勉強し続けた子供たちが12〜14歳頃に、カトリック教徒になったぞ! と正式に認められるクレージマ(堅信式)と呼ばれる儀式を行う。この後、長い人生の中で、結婚式があったり、お葬式があったりするんだけど。最近では、クレージマまでやる子供たちは年々少なくなっているらしい。これも時代なんだろうな。

ちなみに、このクレージマを終えないと、教会で結婚式を挙げることができないらしい。

なので、クレージマを終えずに大人になって、パートナーができて結婚式を挙げるとき、もし相手が教会での式を希望した場合は、結婚前にこの儀式を済ませないといけないらしい。30歳になっても40歳になってもこのルールは変わらないらしいのだ。

カトリックのイタリア人曰く、日本みたいに、神前式か教会式かで迷うとか、両方挙げるなんて、あり得ないこと、なんだとか。

カトリックの行事については興味深いことが多いけど、私もまだわからないことがたくさんあるので、この辺で。

先日のクレージマの様子。


クレージマの儀式を受ける子たちが広場に一同に集まったみたい。



儀式の後の豪華な食事会はアグリツーリズモで。



シティから車で30分くらいのアグリツーリズモ。空気が良い。



コンフェッティと呼ばれるお菓子が包まれたネームプレートを見つけて席に着く。



ここのアグリツーリズモの食事はすべて美味しかった。特にリゾットとこのお肉は最高だった♡



クレージマを迎えた主役のCHIARA、お祝いの特大ケーキ。「おめでとう!」



ボンボニエーラと呼ばれる小さな贈り物でもらったカクタス。サボテン好きなのでかなりテンション↑!




アーカイブはこちら

Tag

Writer