9月の道東は信じられないほど暑い

To Me, Somewhere in the World #94

9月の道東は信じられないほど暑い

Contributed by Yoko

Trip / 2023.09.06

『“今”の心地よさを一番大切に』
未知なモノすべて知らないことを知りたい、自分に忠実に生きるフリーランスのWebライター・編集者Yokoさん。日本国内の旅の話をリアルタイムで、時に振り返りながらつづる旅連載。


#94

例年にないくらい暑いという北海道。その噂はもちろん本州にも届いていて、地元の天気予報を見ると、熱中症アラートやら真夏日やらで北海道中が真っ赤な表示になっている日も多く。すっかり、おそれおののいていたのだった。とはいえ、いつ降り立っても「寒い」と感じるのが北海道の真骨頂。念の為と、ヒートテック&防寒用の上着を1枚余計に持って行ったのだが、本当にそんなものはいらなかった。摩周にいるまでは。


朝の釧路駅。


札幌から夜行バスで釧路へ向かい、5:20に駅舎が開くのを10分ほど外で待って(真冬だったら絶望案件)予定の時間までを待合室で過ごす。


天色喫茶のイベント。



今回は946で4649.笑


長距離バスに10分だけ乗って(そんな使い方をする人はいない)、いつも標津まで行かなければ食べられないカレーを釧路で食べて満足したら、さっそく摩周へ。摩周は釧路からだと川湯温泉まで車でいく道中なので、通過することが多いのだけれど、今回は行きたい場所がいくつかあったので泊まることにした。


摩周駅からカフェまで。


駅から歩いて15分ほど、比較的新しくできたばかりのカフェへ。いつもあとから思うが、GoogleMapでルートを調べる時は道の高低差も確認したほうがよい。もちろん確認するのを忘れたので、やや上りの道をバックパックを背負って汗だくになりながら歩いた。田舎のそんな道を歩いている人は一人もいないので、何してんだろうなと若干思いながら。




THINK'Aにて。やっと来れた。


着くと大きな窓と高い天井が気持ちいいカフェ。いちごと日本薄荷のヌガーグラッセを食べて、コーヒーを飲む。あとからきたスポーティーなお兄さんが全く同じものを注文していたので面白かった。美味しかったですよね。と一人で思うだけだけど。




弟子屈jimbaにて。やっと来れた。


帰り道は下りなので心なしか早くつき、駅を乗り越えて少しだけコワーキングスペースに滑りこむ。普通にシカ(?)の顔の剥製があったけれど、ぜんぜん普通のことじゃないのか、とも思う。ちなみに二人(二匹?)。入り口にもいらした。




弟子屈ホステルミサト。


さらに宿まで歩く。今度は20分くらい。今日のバックパックは軽いのだけれど、なかなか歩く行程になってしまい(かつ思ったより暑い)、車で来ればよかったと後悔。宿にレンタカーシステムがあったけれど、おそらく10回以上お目にかかっている摩周湖や砂湯、屈斜路湖には今回会わなくてもいいかなという気持ちだったので借りなかった。他に行きたかったご飯屋さんは臨時休業ですっかりしょげたけれど、セイコーマートとAコープがあればいいんです。


プルーフポイント。


釧路へ戻り、いつもの宿へ。すっかり落ち着く。札幌も釧路もそうなのだけれど、何も考えずに歩ける街、誰かに会おう、ここに行けば誰かに会えると思える街が増えていくのが旅の楽しみの一つな気がする。一つそういう街が増えるたびに、面白さが増えていく。

すっかり暑い道東だったけれど、釧路に戻った次の朝は大雨ですっかり涼しく。結局は防寒着を持って来て正解だった。油断禁物。


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Writer

  • Yoko

    長野在住、北海道出身。世界一周予定が新型コロナウイルスの影響で中止に。東京から葉山、長野へと拠点を移しつつ、国内外を自由に旅している。レバンガ北海道(#11)とアイスが好き。フリーランスのWebライター・編集者。