True Feeling in Ireland #29
旅行編:ホットなスウェーデン②
Contributed by Chika Hasebe
Trip / 2020.05.15
#29
はじめに
このページを訪れてくれたみなさん、ありがとうございます。おうちにいて、暇つぶしにでも読めて、少しでも気分転換になるようなものを! そんなポップな存在になれるようにこれからも細々と更新していけたらと思います。よろしくおねがいします:)
前回に続きスウェーデン旅行のお話。
3日目はSKANSENという動物園あり、展望スポットあり、昔の家の復元ありといった、ライトなテーマパークに行った。かわいいの一言。
途中のミュージアムショップで友達のHugoに「これはスウェーデンのポピュラーなジャムだよ」と教えてもらった、オレンジ色のベリーのジャム。“限定”、“ここでしか買えない”に弱いので即買い。後日味見したら、激ウマ。あのHugoママのクリスマスブレッドのお供にしたい!! 一応ホストファミリーへのお土産で買ったけど、なんとなく全部わたしが食べるという結末が見える。
これが地下鉄の駅構内! 渋谷とかもこんな風だったら、長い地下道もルンルンで歩けるのに。
そのあとは怒涛のミュージアム巡り。「現代美術館に行きたい」って言ったら、連れてってくれるだけじゃなくて、ちゃんと解説もしてくれた! なんでそんな知っているのか尋ねたら、前ここで解説ツアーに参加したのだそう。なんでも知っている友達のKyに続き、Hugo先生にも頭が上がらない。今までは1人で美術館に行くことが多かったけど、こうやって誰かと一個ずつコメントしたり、知識を持ち寄って言い合ったりするのも楽しいって新たに気付いた。今回の場合、知識をシャワーのように浴びただけで、わたしはなにも提供できてないけど…。
そういえば、草間彌生はスウェーデンでも有名らしく、ブックストアで彼女の本を見つけたときは、日本人としてちょっと誇り高かった。アイルランドで資生堂と富士フィルムを見つけた時と同じ現象、全然自分には関係ないのだけど(笑)
特別展として、ジンジャークッキーで作ったおうちが展示されていた。とにかくクオリティが高くて、もはや普通の建築模型かと思うくらいの完成度。もちろん家族で作ったんだろうな、と思わせる可愛らしいものもあり、心がほっこりした。
次の日は学生の街・ウプサラに1dayトリップ! 電車に乗って40分、ウプサラに到着。ストックホルムからちょっとだけ北に位置しているのだけど、だいぶ寒さが違う。いやもうこれは歩きながら凍えるレベルで、もはや常に室内を求める散策になってしまった。
ここは大学中心に広がる街で、終始閑静で上品。もしかしたらただ人が歩いてなかっただけかもしれないけど。全然観光客はいなくて、とにかくみんなの生活が見える、わたしのまさに好きな旅。
おそらくまだ夕方の4時ぐらいなのに、外はすでに真っ暗。これは冬の旅の欠点だ。Night Outにはちょうどいいのかもだけど。
そして今日はHugoの家で過ごす最終日ということで、最後の晩餐。本当に4日間めいっぱいお世話になった。とても親切にしてくれて本当にありがとうございました!
次の日はどうしても行きたかった写真美術館へ。もともと税関所だった場所が美術館になっていて、港の真横に立っているのが、横浜の赤レンガのようだった。なんせ巨大美術館で、いろんな写真を見た中でも私のお気に入りだったのがこちら。
特にキャプションがない写真は自分で場面を想像しながら鑑賞できる。日本と違って、美術館内で作品に対してあーだこーだと意見し合いながら見ている人が多いから、終始賑やかで自由闊達という言葉がぴったりな場所だった。
外に出るとすぐそこには海がひろがっていた。美術館の写真に感化されて、アングルを意識するも、素人にはかなわない。
最後にウィンドウショッピングをしたデパートのNKもクリスマス仕様になっていた。
こうしてHugoにお世話になりっぱなしのスウェーデン旅はこれにて終了。
帰りはオスロ経由のフライトがオーバナイトだったので、オスロ市内を散策すべく国鉄に乗り込む。クリスマスシーズンの夜だったこともあり、レストランは軒並み閉まっていたけれど、時間は有り余っているので、オペラハウスを見に行った。夜景だけだったけど、独り占めした気分に浸って開放感を抱きながら、国鉄で空港に戻る。スウェーデンにはアイルランドでは見たことのないお店がたくさん軒を連ねている反面、外資のチェーンは少なくて、自国のブランド力が高いなあと感心していたけど、オスロにもスウェーデンで見たようなお店や光景が広がっていて、「あ、これはスウェーデンオリジナルではなかったのね」という気づきもあった。
空港に戻って、売店でイクラを発見!
なんとsalmon roeの文字が! いくら論争はsalmon roeに落ち着いた。それにしても美味しそうだったな。
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Chika Hasebe
1998年生まれ。2023年5月よりロンドンに拠点を移し、報道記者の仕事に従事する一方、フリーライターとしてカルチャーについて発信もしている。