初めてのCarne di Cavallo

Mamma mia! #45

初めてのCarne di Cavallo

Contributed by Aco Hirai

Trip / 2021.02.16

イタリアに活動の拠点を移し、フリーのエディター・ライターとして活躍するAco Hiraiさんの生活をパーソナルな視点で綴った連載「Mamma mia!」。友達と久々に飲み明かしたり、どこかへ出かけたり、今週は久々な出来事が多かった。そして、初めて食べるCarne di Cavalloにも大満足。そんな1週間をお届けします。

#45

いつものバールでカプチーノ。
今日はその足で、日本でいう市役所のようなところに用があったので、カウンターでカプチーノを飲み干して目的地へ向かった。

「もうカカオのトッピングは忘れないわよ」と自信満々のマダムがとってもお茶目で大好き。



が、到着すると担当者に「ここでは申請できないわよ」と言われ、教えてもらった場所へ向かったが、今度は予約が必要と言われ、結果、出直すことに。
警察署もそうだけど、ホームページにはインフォメーションが何も書かれていないから、実際に行ってからしか状況が分からないのが、イタリアで何をするにも時間を取られてしまう原因のひとつかもしれない。

30分歩いて到着したのに即効出直すハメに。でも、歩いてるだけで気持ちが良い日なのでなんだか満足!



さて、やっと自由に移動ができるようになったイタリア。
やっとだーーーー!!!
ということもあって、今週はミラノに住む大好きな友達、あきが家に遊びに来てくれたり、友達と一緒に出かけたり、とにかくワイワイできた1週間だった。
長い間会えなかった分、楽しさは倍増。話は永遠に尽きない。

あきとその友達とみんなでランチ。オーダーしたメニューのほとんどが売り切れだったので、みんな妥協して注文することになった。



夜は、家でボロネーゼを作り、あきが手土産に持ってきてくれたワインで乾杯する。
オンラインでも話は無限にできるけど、フィジカルで会うと、笑いどころや一人一人のパフォーマンス力が違ったりして、やっぱりいいなと改めて実感した。
あっという間に時間が過ぎて、写真を撮るのも忘れてしまっていた。

4人でワインに酔いしれた日。帰りが遅くなってしまったので、警察に見つからないよう注意しながら帰る、というとき。



週末はランチのお誘いで、料理上手なTINAのお家へ。
ドアを開けると「Ciao,Aco. Tutto bene?」
と声をかけてくれるTINA。
いつもすごく明るくて優しくて、会うたびに元気をもらえる。

今回は、ラグーのパスタとCarne di Cavalloという料理をご馳走になった。
Carne di Cavalloは、馬肉を煮込んだ料理で、エミリア=ロマーニャ州の郷土料理。昔、ナポレオンがこの土地にやって来て、食料が不足していた時に馬を食べたのが始まりだとか。
細かい部分までは分からなかったけど、2時間も煮込んだという馬肉はとっても柔らかくて味がしみ込んですごく気に入った。
友達とのランチも楽しいけど、イタリアの家庭料理を味わえたり、古くから伝わる郷土料理に出会えるのは本当に嬉しい。
今度は自分でも作ってみよう。

イタリア、マンマの味。パスタラグーも美味。



エミリア=ロマーニャ州の郷土料理、Carne di Cavalloという、じゃがいもと馬肉の煮込み料理。



そして、週末にあきと電話をする機会があって、あることに気づいた。
はじめに、「やっと自由に移動できるようになったイタリア」と言ったけど、実際は2月25日までロンバルディア州とエミリア=ロマーニャ州だけは移動制限が延長されていたことを知った。色々なニュースが出回っているというのもあるんだけど、イタリア人も把握していなく、実際たくさんの人が移動していたし、みんな全く知らなかった。

まぁ、そんなこともある!

それでは、Buona notte!


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