インドネシアの虹の色 #6

茶色はcokelat、チョコレート

Contributed by Miyu Fukada

Trip / 2019.12.09

日本で生まれ育ったことが関係しているのかはわからないけれど、私が旅をしてフィルムに収めたいと感じる被写体は、だいたいカラフルなものが多い。その日の気分を奮い立たせたり、落ち着かせたり。「色」には、いろんな効果がある。今回は、5年間ほど毎年訪れているインドネシアの写真を7色に分けて、私なりの「インドネシアの虹」を作って見ることにした。

6/7 「茶色はcokelat、チョコレート」 (Brown)

インドネシア語でcはチの発音をする。
cokelatと書いてチョコラと読む。

私にとっては食欲の色!
インドネシアの屋台に並ぶ昔ながらのファストフードは
ほとんどが茶色。
ラマダン期間中の午後5時ごろから現れる屋台でも
並ぶのはゴレンガンと呼ばれる揚げ物がたくさん!
「これを2つとあれを3つ」
屋台のおばちゃんに買いたい物を指差す。
お気に入りの揚げ物やを探すのも楽しみのひとつ。
市場で見かけたibu ibuがかっこよく着こなしていたバティックもcokelat色だった。




















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”インドネシアの虹の色”を連載中の写真家Miyu Fukada氏による写真展をContainer Graphic Galleryにて開催します!
12月12日(木)にはFukada氏を迎え、トークイベントを開催予定です。Ibu ibuの写真をモチーフに、日本でも注目され始めたのグラフィックアーティストRyan AdyとコラボしたロンTも限定発売されます。

Photo Exhibition “Pelangi The Rainbow with ibu ibu” BY Miyu Fukada
2019 12.12 THU – 14 SAT
(12.12 THU,13 FRI 17:00-21:00/12.14 SAT 11:00-19:00)
*talk show 12.12 THU 19:00-20:00

Miyu’s Comment
「ibu ibu」<イブイブ>ibuはインドネシア語でお母さん、ibu ibuと2つ繋げると親しみを込めた(おばちゃん)という愛称に。女性が圧倒的に多いインドネシアの市場には色鮮やかな野菜に、色とりどりのバティック[インドネシアの伝統的な布]に身をまとったイブイブ達。毎日同じ場所で同じものを売っている彼女達なしには成りたたないインドネシアの生活。日の出前からおばちゃん達の活気と色に溢れています。いつもいるのに、その日見かけないおばちゃんがいるとちょっと心配になったり。夢や目標を追いかけすぎて目の前の幸せを忘れかけていた私に、なんでもないことも大切なんだ。と気づかせてくれた場所。市場にかかるインドネシア色の虹を是非見にきてください。

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