love & peace なんてどこにもないけど

To Me, Somewhere in the World #114

love & peace なんてどこにもないけど

Contributed by Yoko

Trip / 2024.01.31

『“今”の心地よさを一番大切に』
未知なモノすべて知らないことを知りたい、自分に忠実に生きるフリーランスのWebライター・編集者Yokoさん。旅の話をリアルタイムで、時に振り返りながらつづる旅連載。


#114


ハロー、ダーリン、指先が凍る冬へ。末端冷え性とお友達になって久しい冬は、パソコンに向かう時間がなかなか刺激的になる。こたつに入っても暖かいのは足先だけ、指先は冷え冷えなのだから。


冬は温泉ざんまい。


そんな朝も、外に出て朝を感じる帰路は結構好き。何してんだろうと思いながら、働く戦場に向かう人々とすれ違う瞬間が、朝であるという事実も面白くて好き。朝はせわしないから、いろいろな気持ちをかき消してくれる。


ピザが好き。


2024年の旅はゆったりした滑り出し。沖縄に行ってきたあと、2月も東京にちょくちょく行くくらいしか予定がない。去年は寒さからの脱却よろしく、すぐにタイの離島にインしていたのだけれど。よく知らない島でひとり過ごした1週間くらいの日々、あれはあれでなかなかよかった。最近はチェンマイで沈没する人をちらほら見かけるけれど、カトマンズかチェンマイか、はたまた違う島あたりで同じようなことをしてみたい昨今。ゆっくり息をする時間が必要だ。スリランカでアーユルヴェーダもいいな。悟り開きたい。


奥は某ホテル。


地方で生きるって難しい。都会で生きるって大変だなと思って徐々に地方へ降り戻ってきたけれど、時間が経つとこれはこれで……と思うことが増えた。どこにいても自分は自分、他人は他人。いい距離感を持って暮らしていきたいと思うけれど、狭ければ狭いほど、疎外感を感じやすい環境に身を置くのだと知った。距離感とか温度感って本当に難しい。友達も、大切な人たちも、困ったときに手を差し伸べてくれる優しい人たちも、心地よい環境も、すべてはあると思えばあるし、ないと思えばない。気の持ちようでしかない。だからこそ自分が自分であることくらいは痛いくらいに掴んでおかないと、すぐにしぼんで消えてしまう。そして無になる。


長崎にて。


多分おそらく旅が足りていない。知らない土地で昼から飲んで寝て誰かと喋って、そのあとに来るはずの朝を迎えにいきたい。ああ、1月が終わる。


ビールを飲もう。




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  • Yoko

    長野在住、北海道出身。世界一周予定が新型コロナウイルスの影響で中止に。東京から葉山、長野へと拠点を移しつつ、国内外を自由に旅している。レバンガ北海道(#11)とアイスが好き。フリーランスのWebライター・編集者。