MY BEACH TOWN #8

バイロンベイの朝は美味しいパンと。

Byron bay-8

Contributed by Akemi Kan
Photo by Chrystal Dawn

Trip / 2018.08.08

大手チェーン店がほぼ参入しておらず、オーナーのこだわりが詰まったカフェやレストランが並ぶバイロンベイ。この街はエシカルな暮らしを実践する人々が多いだけに、食材選びや調理方法にも愛情がたっぷり。つまりは、美食家も満足させる美味しい料理に出会える可能性が多いのだ。



そんなバイロンベイで、ローカル達が特にこだわっているのが毎日のように食べるパン。ビール(オーストラリアは各地に多数のクラフトビールが存在するほどビール天国)と同じくらい、パンの味にもうるさい。だから厳選されたパン屋だけが残っている。



なかでも、隣町にある「Harvest」はバイロンベイの人たちもわざわざ足を運ぶ人気店。野生植物の研究者でもあるシェフが考案した料理を扱うレストランとデリがあり、料理には自家製のパンをサーブ。普段はレストランでしか食べることができないけれど、週末だけパンの朝一を開催。この日は朝から行列ができるほど。



レストランに隣接している工房には100年以上の歴史を持つ石窯があり、毎朝ここでパンを作っている。日本で人気のハード系も得意。デリにはオーガニック食材のサラダや地元のチーズ、美味しいジャムやハチミツもあるので、一緒に買って帰りたい。



子供達も大好きなデニッシュの種類も豊富。次はいつ来れるかわからない場所だけに、欲しいものは全部ゲット。バイロンベイには美味しいコーヒーショップもたくさんあるので、コーヒーとたくさんのパンを持ってビーチへ出かける。朝から気持ちいい海風に吹かれて、休日の贅沢を満喫するのがサイコー。



ファーマーズマーケットに出店していた別のパン屋さんも、午後にはほぼ売り切れ。自然豊かなバイロンベイに似合う天然酵母のパンが美味。



ランチで立ち寄ったカフェやレストランのパンも、手作りの優しさを感じる味ばかり。パンが美味しいからサンドイッチの味も冴える。写真は、バイロンベイでは定番の「ハルミチーズ」を使った料理。キュッキュッと独特な歯ごたえのあるハルミチーズは、少し焼くとその旨味が増し、一度食べるとヤミツキに。焼いても溶けないので、外側はカリカリ。そして弾力があり、サンドイッチの主役として申し分なし! かなり気に入って、滞在中に何度も注文してしまった。

美味しいパンとコーヒー、そして美しい海さえあれば、毎日は幸せになる。そんなことを実感したバイロンベイの旅は今回で終わり。次なるビーチタウンへの旅を妄想しながら、バイロンベイが誇る「STONE & WOOD」のクラフトビールとハルミチーズで夕日に乾杯!


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