Vive les vacances ! ~Time to spare Heart to spare~ #33
パリ編 〜芸術家の街 モンマルトル〜
Contributed by Mizuki
Trip / 2023.11.22
バカンスを生きがいにし、「暮らし」や「人生」に豊かさを求めるフランス人の生活を表す言葉。そんなフランスに留学中の大学生Mizukiさんが、現地から仕事やお金に執着せず、日々の生活をどう楽しむか、豊かな暮らしを送るヒントをシェア。
#32
今回初めてパリを訪れる両親の為に、エッフェル塔、凱旋門、ベルサイユ宮殿などの王道スポットを回った。その中でも特に印象的だったのが、「芸術家の街」モンマルトル。フランス映画の代表作品の一つでもある『アメリ』の舞台となった場所で、パリに来たら絶対に外せない場所。モンマルトルは「パリで最も高い丘」とも呼ばれていて、パリの風景を一望することができる。昔、パブロ・ピカソがモンマルトンのアパートで制作活動をしていた歴史もあり、長年芸術家に愛されてきた場所とされている。今日はそんなアート地区へ足を運んできた☺︎
しかしモンマルトルに着いて早々ハプニングが……。パリではよく聞く話なのだが、母が盗難に遭いかけたのだ。モンマルトルの駅には地上に上がるまでに長〜い螺旋階段がある。駅にはエレベータやエスカレーターもなく、避けることはできないのだが、その階段の死角を狙って盗難を試みる人がいた。階段を登ることで必死だった私たちはそんなことにも気が付かず、私を先頭に、パパ、ママと続いた。すると後ろから「キャ〜」とお母さんの声が聞こえた。慌てて後ろを振り向くと、男性が傘を使って母のバックを狙ってる姿が見えた! 幸いにも、母の悲鳴にビックリした彼はすぐに去っていったが、母が声を上げるまでそんな気配は全くなかった。本当にプロだな〜。皆さん、モンマルトルへ行く際はお気をつけ下さい……。
気を取り直して、背後を気にしながら再び階段を登る。地上に出てすぐに見えたのが『Le Mur des Je t'aime』= Je t’aimeの壁。「Je t’aime」はフランス語で「I love you / 愛している」という意味。この壁には世界中の言葉で「愛している」が描かれていて、もちろん日本語も見つけることがでいる。
そのまま丘のてっぺんを目掛けて街を進んでいく。その途中にあるのが『Merde Gallary』(Webサイト)。「Merde!」はフランス語で「ちくしょう!」という意味。これは、ストレスとか不満を表現する言葉だが、反語的に「幸運を祈る」言葉としても使われている。それを可愛らしく・面白くアートで表現しているのがこの店のオーナー兼アーティストのPAUL(ポール)さん。トートバッグとかマグカップ、ポストカードとかが売っていて、全部欲しくなっちゃう……。
さすが「芸術家の街」と言われていることだけあって、街を歩いているとあちこちにストリートアートが。
他の愛してるウォール♡
丘の頂上付近に来ると、画家たちが屋外で絵を書いたり、作品を販売したりしている。私たちもお土産に絵を購入! そこにいる画家たちは共通してパリの風景を書いていることが多いが、人によってそのスタイルはバラバラ。だからその中から自分のお気に入りの「パリ」を見つけるのも良いね。自分の似顔絵を書いてくれる画家さんもいたりして、いつかこの場所で自分の似顔絵を書いてもらいたいな。
丘の上に到着!
パリらしい景色が一望できる
「Je t’aime」とか「Merde」とか、今日は言葉とアートの融合にインスピレーションされた日だったな。
LOVEだね♡
À bientôt!
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Mizuki
東京の大学に通う21歳。純ジャパフレンチガール。生まれも育ちも日本、フランス語経験もゼロだったが、16歳でフランスへ留学。大学生となった今、再びフランスに留学中。慌ただしい日本の生活とは異なり、時間がゆったり流れる「バカンス大国」=フランスならではのライフスタイル、人生の楽しみ方、について留学体験と共に発信中。趣味は食べること、ダンス、ボクササイズ、ワイン(詳しくなりたい)。