Beginning of my new Life #25
Hanging out with my host mom
Contributed by Asuka Naka
Trip / 2024.05.29
番外編として高校生の頃に訪れたアメリカでの交換留学の様子をお届け中。
相変わらずたくさんの場所へ連れ出してくれるホストマザーのオルガ。ある日は植物園のイルミネーションへ行った。現地で友達と待ち合わせているという。そこで元キャビンアテンダントでウクライナ人のオルガの友人と、アメリカ人の彼女の旦那さんを紹介してくれた。その時の私はキャビンアテンダントを夢見ていたので、実際の話を聞けてとても面白かった。とても明るい彼女と物静かな旦那さんの雰囲気が何だかお似合いでほっこりした気持ちになった。
いざ植物園に入ると、植物がカラフルにライトアップされている中を通ることができ、何ともロマンチックな空間であった。
そしてアメリカあるあるなのが、日本庭園があること。お家のお庭に日本庭園を作る人もいるほど、アメリカでは「日本流」が人気らしい。
確かに日本を思い出す雰囲気なのだが、日本にいる際に日本らしさを見に行くということはなかったので、改めて違う土地で“日本”らしい表現を見ることに何だか違和感すら感じた。
そしてこの植物園には火が灯された場所がある。小さなキャンプファイヤーのようで懐かしい気持ちになりながら、火の周りを4人で囲った。するとスタッフの人がマシュマロを持ってきてくれた。マシュマロは小さい頃から苦手意識のあった私だが、ここはアメリカだからと食わず嫌いややらず嫌いはしないと決めていたため、とりあえず受け取った。どうやらそれを火にかざして溶かして食べるらしい。
なかなか美味い。ハマった。
今までこんなマシュマロの食べ方を知らなかったなんて、もったいなさすぎる。こうして私は毎日家でマシュマロを溶かし、チョコとクッキーと一緒にしたスモアを食べはじめ、順調に体を大きくしていった。
ある日はベビーシャワーに連れ出してくれるオルガ。ベビーシャワーと聞き、赤ちゃんがいることくらいしか想像できなかった私。一体何のことかも分からずにピンクの服を着るように言われていたので、車に乗ってどこかも分からぬ場所へ向かった。着いたそこは貸スタジオのような場所で、ピンクのデコレーションで可愛くしてある。可愛い手作りカップケーキなどもたくさん並んでいた。そこにはホストマザーのベスフレであるアーニャや他にも多々ウクライナコミュニティの見覚えのある人たちがいた。
そしてこの会の主役であろうお腹をおっきくした妊婦さんが会場入りした。みんなクラッカーで迎え入れる。「Hi! あなたがアスカね!初めまして」と話しかけてくれた。有難いことに、私は会う人会う人にすでに存在を知られていることがほとんどであった。それはオルガが色々な人に話してくれていたかららしい。「オルガはいつもあなたのことをたくさん話しているのよ!」と言われた時にはとても恥ずかしいとともに、とても誇らしかった。だからこそ私はいまだにホストファミリーを絶対にガッカリさせるまいと思い行動するようにしている。彼らの喜びが私の喜びである。こうして私たちのファミリーシップも順調に築かれていった。
ある日はオルガとウクライナの絵画クラスへ行った。私はこのアメリカの地でたくさんのウクライナに触れている。そしてこれが中々に楽しい。アメリカにいると世界中の人と出会え、世界のことを学べる、そして世界中の挑戦者が集っている。私にはこの環境が魅力的に思えて仕方がない。このウクライナの絵画クラスでは絵の具を筆と指を使って2色の花の絵を好きなように描いた。久しぶりにアートに触れられてとても心が穏やかになった。やはり私はこういう芸術的なことをするのが好きだと改めてわかった。こうして自己分析も順調に行っていった私であった。
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Asuka Naka
湘南出身、イギリス在住。アメリカ高校留学を経験し、イギリスの大学に進学。高校生から旅人デビュー。現在はヨーロッパを拠点に旅する真面目大学生。海外生活、旅をトピックにシェア。