ミチェラーダの洗礼

Own Beautiful Adventure in Mexico #51

ミチェラーダの洗礼

Contributed by Nachos

Trip / 2022.10.20

世界中の国々をサーフトリップしながら、女性にフィーチャーした"saltybabe photo"を撮り続けている、フォトグラファーNachosさんの旅連載「Own Beautiful Adventure」。シリーズ第8弾は、メキシコでの旅の模様をお届けします!

#51

日曜日はお昼くらいからバスに乗ってお出かけすることにした。



メキシコではバス停はあってないようなもの。
もちろん時刻表などもない。

バスが目の前を通るのでその時にバスを止めて乗り込む。
降りる時も自分が降りたい時にボタンを押すかそのバス停で乗り込む人や止める人がいるタイミングで降りる。じゃなきゃスルーされる時もあるから慣れてないと大変。
(と、偉そうな事を言っている私はもちろん初心者なんだが)



この時も降りたいところで止まらず、えー! ってなったけど
すぐ赤信号でバスが止まってくれたからその隙にバスから降りることができた。

「危ない!歩かされるとこだった!」いや、その前に迷子か?笑

今日の目的は毎週日曜日に開かれている”ラグニージャ市場”へ。
ここは別名泥棒市とも呼ばれる巨大マーケット。

昔、泥棒たちが盗んだものを闇市場で売っていたのが由来らしく、
色んなアンティークのものや古着のお店がたくさん立ち並んでいた。





ここでの注意点は、
メキシコシティでも治安が悪いと言われ、近付いてはいけない地域のすぐ横にあるため
まずはスリに注意。
夕方以降は近寄らない(夕方までに帰ってくること)

でもおすすめの美味しいミチェラーダ屋さんとタコスのお店があるから
それを守って楽しんできてねと送り出された。

古いカメラたちがたくさんあった。魅力的なとこ!



迷子にならないように道を確かめながら中へと進んでいく。
人もいっぱいなのでスリにも気をつけてね。と忠告をもらったのでカバンを持つ手もぎゅっと引き締まる。

ぐるぐると回ったところで、今日の一番の目的”ミチェラーダ”を飲みに行こう!
…とするも、迷路みたいなマーケットの中で、ここでもない、ここの道かも? と
お目当てのミチェラーダ屋さんを探しまわった。

やっと見つけた!露店が並ぶ道から出た路地にあるミチェラーダのお店。



基本ビールは1リットルから。
XXLくらいの紙コップが用意されていて
まずは、何種類かあるビールの中からどれがいいか聞かれる。
そして飲み口の周りにつけるシロップも三種類くらいあり、青、赤、オレンジ!!
とどれも主張が強い中からチョイス。
それにたっぷりチリをつけレモンを数個絞り、あとは大きな瓶に入ったビールを注ぐだけ。

めちゃくちゃ美味しかった!!



あぁ、思い出すだけでまた飲みたい〜。

ジリジリと日が照りつける昼下がり。
お昼ごはんを食べるよりも先にミチェラーダを選択した私たちはメキシコの路地裏にある屋台でご機嫌になっていた。
半分以上飲み干したくらいに「よし、タコスでも食べようか!」と重い腰を上げて、目の前にあるおすすめのタコスの露店にビールを持って移動。



このお肉の中から好きなものをチョイスして焼いて出してくれる。
私はわんぱく気取りで骨つき肉をチョイス。

空いている席を見つけ、場所を確保しタコスが届くのを待つ。
中学生くらいのお兄ちゃんも元気よく働いている。
ここの屋台は家族で営んでるんだよ。と隣の人に教えてもらった。



付け合わせはサボテンのサルサ。
(肝心のタコスの写真は気が付いたら食べてしまっていたので無いです。悪しからず)

隣に座っていたおじいちゃんが、ここのタコスもサルサも美味しいぞ〜とニコニコしながら言ってた。ほんとに美味しかった。
なんでもうひとつ食べておかなかったんだろうと夕方くらいに後悔した。笑



酔い覚ましに出口にある広場でおじいちゃんたちのバンドと、周りで踊っている年齢層高めの人たちを見た。

近くのバス停まで歩き、バスを待つ。
「もうすぐバスが来るよ」との声で立ち上がる。

次の瞬間、バスは私たちの前をサーっと通り過ぎて行った、、、。

私たち含めローカルであろうメキシコ人たちも一瞬、え? となって
ちょっとちょっとー!! 止まってー! とみんなでバスを走って追いかける。
冗談みたいなほんとの話。笑
その後のバスの中で友達と大笑いしたっけ。



そして無事に夕方にはお家に到着していつもの屋上へ。
お隣さんはメキシコ人の陶芸家の人でとってもいい人だった。


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