Everybody has a gift #4
自分と他人
Contributed by ERI
Trip / 2023.09.01
アーティストERIが、現状を脱却するために訪れたアメリカの地。ノープランで過ごした1.5ヶ月間の1人旅の様子をお届け。そこで見つけた答え「Everybody has a gift」、自分自身にも、自分の興味にも正直でいていいんだ！！
皆様こんにちは！
お久しぶりです。
実は都内で1年ぶりに個展を開きました。
その関係で更新の間が空いてしまったのですが、
連載に対する情熱と、アメリカでの思い出の色は褪せていません。
再開します！ どん！
自分と他人
まぁた小難しいタイトル付けちゃって。
と。
#2で書いた【孤独】を感じたからこそ認識するようになった、
自分 と 他人
当たり前のことを書きます。
私は私であり、何者でもない。
私の隣にいる友人は、私ではなく、他人だ。
他人は私も持っているように、それぞれの生活リズムがある。
同じ人はいない。
同じ人はいないけれど、
私と似たような人は結構いる。
似ているというか、なんかちょうどよくジャンルが混ざっている感じ。
それを今は友人という。
そんな人は今住んでいる街に、国に、たくさんいるんだけど。
友人とは最高だ。
一緒にいるだけで、いや、同じ街にいるだけで
なんだか安心する。
ほっと一息をつかせてくれる存在たち。
いつも本当に感謝している。
しかし、
ここは今住んでいる街ではなく、
ほとんど誰も知らない街だ。
友人と呼べる人も数えられるくらい。
しかし彼らも生活している。
私はある意味、観光客だ。
だから、ひとりの時間が多かった。
最後にひとりでベンチに座って時間を潰すようなことを
したのはいつだったろうか。
ここに座るしかやることがない時間を過ごしたのはいつぶりだろうか。
本当の ひとり を感じることで
自分と他人の境目を自覚した。
私は今ベンチで座っている。
手に持っているものは、電波の弱いスマホとノートとペン。
この人毎日走っているなあ。ストイックさが素敵だ。
あそこの人たち、どこでコーヒー買ったんだろう。美味しそう。
老夫婦が手を繋いで歩いている。かわいいなあ。
少し寂しくなってきた。
人は無限にいると錯覚するくらいに、この地球にいる。
でも、私を認識している人はこの世界のアリンコのようなもの。
その私を認識してくれている他人に「愛してる！」と
伝えたくなるくらいには、
寂しかった。
でも。良いこともあった。
何人かで集まって大音量を音楽を流しながら楽しそうに歩いている若者たち。
普段はなんてこともない景色なのでスルーしていたが、
やることがなさすぎる私は彼らを見ていた。
自由だった。
大好きな音楽と仲間で大笑いしながら歩いていく。
日本だったら、怒られないか心配が先に来てしまいそう。
ここは自由だった。
あなたが楽しいと思うことをやれば良いだけ。
と、言われているようだった。
心配を先にしてもしょうがない。
やりたくてもできなかったことをやってみよう。
飛び込んでみよう。
なんとかなるらしい。
◎他人の期待を満たすために生きるな
ps, 日本で大騒ぎしたいわけではないですが、そんな場所もちょっとだけあったら良いなーとか思ったり思わなかったり。ちょっとだけ。
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ERI
藤沢生まれ、横浜育ち。物心ついた頃には、絵の具で遊んでいた。アーティスト活動のため脱サラ。モノにあふれる現代に疑問を持ち、着飾らない自然体でいるスタイルの美しさを表現している。好きなものは、サーフィンとみかん。
