彼女の名前はThia Path

Mamma mia! #50

彼女の名前はThia Path

Contributed by Aco Hirai

Trip / 2021.03.23

イタリアに活動の拠点を移し、フリーのエディター・ライターとして活躍するAco Hiraiさんの生活をパーソナルな視点で綴った連載「Mamma mia!」。イタリアでは、今週からサルデニア島以外のほとんどの州がまたロックダウンの一歩手前という状況に。そんな中、ギャラリーでの出会いをお届け。

#50

天気が良かったので、気分転換に外を散歩していたら、小さくて可愛いギャラリーを見つけたので気になって顔を近づけて覗いていると、中にいる女性と目が合った。
すると、「おいで」と言いながら手招きをする彼女。
それに答えて「えっ、いいの?」と返事をしながらお邪魔する私。

ギャラリーで出会った彼女がアーティストのThia Pathさん。



わくわくしながら扉を開け、足を踏み入れると、そこにはたくさんの作品が飾られ、アートの匂いがぷ〜ん漂い、彼女の世界観が広がっていた。
彼女の名前はThia Pathさん。
アルゼンチン出身のアーティストで、元々は建築家で著書も出しているという素敵な方。
作品を描きながら、ワークショップをやったり、学校で子供たちに教えたりしているという。
ホームページもあるので、ぜひ覗いてみてください。
www.thiapath.it

コンテンポラリーアートがたくさん。



Thia Pathさんのフライヤーも頂きました。



そして、私も
「去年日本から来て、ロックダウンになってこの辺りに引っ越して来たんです、今はイタリア語を勉強しながら記事を書いたりしています」
と、ちょっとした自己紹介をすると、
「日本を旅行した時に、この黒に恋に落ちたの」と彼女。
見せてもらうと、日本人には馴染みの深い墨汁だった。
イタリアでも、ジャパニーズブラックが愛されているんだと思うと、嬉しさと同時になんだか誇らしさも感じた。

ドバイのダイソーで買ったという墨汁。(私もドバイに行った時にびっくりしたけど、ドバイには百均のダイソーがあるんです)



「AFTER LOCKDOWN」というタイトルが付けられた真ん中の作品の黒の部分にこの墨汁を使っているという。



ほんの30分ほどだったけど、彼女と出会えてすごく充実した気分に満たされた1日だった。

イタリアに来てから好きになったカルボナーラを作った。日本のカルボナーラと違って生クリームやミルクを使っていないのが本場イタリアの味。



ある日のアペリティーヴォのおつまみ。ポテトとソーゼージとオリーブ。



イタリアでは、子供が生まれると入り口にリボンを付けるんです。ピンクのリボンが女の子で、ブルーのリボンが男の子というサイン。



レッスンインザパーク。隣のアパートメントのカップルが中庭で喧嘩を始めて、すごく音が響いてくるので(声だけでなく、ドアに物を投げつける音も一緒に)、これはダメだと思い近くの広場に避難。



行きつけのバール。「パスクアの飾り付けしたわよ。写真は撮った?」とマダム。私がよく写真を撮っているのを知っているので教えてくれる。




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