Piccola Stella #1
photo journal in Palermo
Contributed by Shiori Ota
Trip / 2024.02.09
#1
目的地までの道のりで立ち寄ったパレルモでの日記。
観光客の多い通りにはたくさんの飲食店が立ち並び、少し外れた道に迷い込むとローカルっぽい小さなお店を見つけたりする。
石畳の道が多くてスーツケースを持って歩くと、壊れそうで不安になった。おじさんはスーツケース手持ち(写真上)。
到着した日には、バスで出会ったドイツ人の女性と合流してピザ屋さんで食事した後、彼女がTerassiniに戻るまでの時間少し街歩きをした。
そして泊まった宿では、別の部屋に滞在していたカメラを首に下げたおじさんに遭遇して少し立ち話をした。彼はロンドンから訪問していて、パレルモでストリートスナップのワークショップを開催しているらしい。
Airbnbのホストは子供がいる3人家族で、(喧嘩しているのかと思うくらい大きい声だったけど、時たま笑い声が聞こえたので喧嘩ではない?)夜遅くまで大きな声でお喋りしていた。
パレルモの建築はとても美しく、日本とかけ離れた雰囲気なので、ただ歩いているだけで素敵な気持ちになった。
夜の街灯と建物の美しい風景は、とてもロマンチック。テラス席がどこにでもあって、夜になるとたくさんの人が食事とおしゃべりに夢中になっていた。
私の方は、歩き疲れて早く就寝。
網戸のない窓で窓を開けたまま、電気をつけたまま寝落ちしてしまい、深夜に虫の飛び交う音で眼を覚ます。
きっとこの夜が、一番恐怖を感じた思い出(苦笑)。
朝は、ローカルの小さなbarでチョコクロワッサンとカプチーノを頼む。下手なイタリア語で食べたいものをオーダーするのは私の楽しみの一つになった。
観光客のカップルと、地元のお年寄りが集まる教会、どこに行ってもエスプレッソの立ち飲みBarがあって、ついひと休みしたくなる。
たくさん歩いて、景色を眺めながら次の目的地に向かう。
シチリアの青空は見返すとずいぶん青い。
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Shiori Ota
1997年生まれ。2020年以降ファッションポートレートやパーソナルプロジェクトの中で、美の多様性やボディポジティブ、女性のまなざしの重要性について問いかけながら作品やzine制作を続けている。クライアントワークでは、女性ファッション誌、ウェブメディア、アパレルブランドの撮影を主に行う。