ひみつのちから

Everybody has a gift #5

ひみつのちから

Contributed by ERI

Trip / 2023.09.22

『人生は、ひとまず、一度きりらしい。』
アーティストERIが、現状を脱却するために訪れたアメリカの地。ノープランで過ごした1.5ヶ月間の1人旅の様子をお届け。そこで見つけた答え「Everybody has a gift」、自分自身にも、自分の興味にも正直でいていいんだ!!



なんかハリーポッターにありそうなタイトルだよね!

まだ観たことないんだけど。。

私あんまり映画たくさん観てきてないんです。
入り込みすぎてちょっと疲れちゃう。

とある人に、
『エリは最高な作品をたくさん初めての状態で観れるからいいなあ!』
と言われました。

たしかに。
私も音楽に関してはその感覚あるかも!

好きな音楽は平気で1年くらい毎日聴いてるしなあ。

飽きないように、また数年眠らせるんだけど、
発見した時のドキドキ感って、
その時しかないよね。

ハリーポッター、観てみようかな。
スターウォーズも、スタムダンクもまだ観てない!


さて。


秘密の力。
これは何かというと。
自分が気づいてない、自分の本当のちから。

内側に隠れてしまっている、
情熱や愛、怒り、悲しみ、もろもろ。。
成長するにつれて、この感情というものは少しずつ心の奥に隠されていくみたい。
この社会で生きていくには、多少は感情を殺さないと、うまくやっていけないらしい。

まじ人間の世界って大変だよね。笑


インプットももちろん大切なのだけど、
私が今目指しているものは、
人間のもともと持っている
動物的な激しさを、
アートで出せるか。

もともと持っているなら、
どうしたら引き出せるか?

私の回答は、

自分のことを
1人の人間として認識すること。

???

えっと、つまり、
客観的に見れるようになる、ということ。

わたしはこうなの!
わたしはね、このスタイルでやってくの!
わたしはこう見られたいんだ!

それもいいと思います。
カッコよくて、可愛くて、わかりやすくて。

でも、たぶん、自分でも予想しながら書いていますが、
私はもっと自己中にならなきゃいけない気がするんです。
自己中って言葉、なんか嫌ですねえ。。
私の中で自己中の意味は、周りの人の評価を気にせずに、私の今やりたいことを出し切ること。
そこからやっと周りに見せる作品が生まれていくんだよなあ。と思います。

だから、まずは自分に向き合うことが大切だったみたいです。
そんな状態なのに、個展やほかの展示に遊びにきてくれる皆さん本当にありがとうございます。


そうそう、アメリカでの話をしなきゃ!

アメリカに滞在中、一番やった遊びは、
人間観察。

国も違えば性格も違うじゃないですか、
だからこの国の人たちはどんな人たちなのか
改めて観察していた。

なんでこんなに気持ちいい会話が多いのか?
あっさり。
でも激しいところめちゃくちゃ激しいな。
なんなんだこのギャップ。
??


この時わたしは悪い癖が出そうになっていた。

例えばコーヒー屋さんにいるとしたら。

ここはいいなあ!
コーヒーも全部飲み物でかいし、がっつり飲めるなあ!豪快!豪快!
私の性格にぴったり!!わはは!
さっぱり!なんでもすぐにドーン!

それに比べて日本のお店は
全部小さいしなあ。
美味しいと大切に少しずつ少しずつ飲んでいる自分がいる。

ディスが始まった。

海外に行った人が偉いみたいな風潮がありますが、そうではなく。
確かに行ける環境にあったことはラッキーだと思います。
旅した国は自国と違うシステムを持っていて、それがどのように機能して、この国の人たちはどのような言葉を使って、生きているか?
それを学び、腑に落とすまでが、旅。

⤴︎今の段階では、腑に落としてない、まだこの国楽しい状態に陥っているのだ。

逆に考えれば、
大盛りが当たり前、デカすぎて残すのが当たり前の文化
&
その場と人に合った容量を考えて定期する文化、少し物足りない時はある

真逆なのだ。

どっちがいいか?
どっちも良いでしょう。
みんな違って、みんないいのだ。
ディスる必要は一切ない。

もし日本にいるとしたら、
物足りないと感じるのであれば、アメリカにいきなさい。
相手に求めない。自分がフィットできる柔軟性を持とう。

こんな考え事を繰り返して、
私が今、どこで、どの立場で、私が誰で。

知らない場所に来て、
自分を知ることができた。


ひみつのちから

自分の中を底が見えるように探索し、
自分を知った上で、
やっと爆発ができる。

さらなるステップは、

やっと知れた自分を全て手放すこと。
禅の教えなのかなー。

わたしは、誰でもない、人間。

元々持って生まれた何かを、この世界にぶつけてみたら、
みんな持っている五感を刺激できるのではないだろうか。

職業や名前を捨てて、ピュアな感情をぶつけていく。
これが今後の制作に繋がりそう!

長い道のりだ。











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