Between the waves #7
マジックボード
Contributed by Miki Takatori
Trip / 2021.11.02
#7
私の相棒“Twin Pin”。サーフスタイルからルックスまで何から何まで大好きな“Mikey February”がプロデュースしたボード。
この子に乗り始めて早5ヶ月。今では私にとってマジックボードになった。
今まで乗っていたサーフボードとは相性がなかなか合わなかった私だけど(ただ単に私のサーフスキルが追いついてないのもある 笑)、これに乗り始めた日から、すべてが私の好み通りで、多分これからも一生乗り続けたいボード。
このボードに乗っていると「そのボード知ってる! 最近出たやつだよね! 乗り心地どう?」なんて話しかけられることが多くなった。
バリに来てショートボードを買うために、色々なボードショップを回っていた時に見つけた1本。
優柔不断な私はその時は買わなかったけれど、数週間後、彼がカスタムオーダーしたこのボードをプレゼントしてくれた。
ちゃんとボードに Miki って名前入りで、まさに世界に1本だけのボードになった。
私の究極のサーフィンの目標は楽しむこと。
技が上手くなることよりも、大きな波に乗れるようになることよりも純粋に”楽しむこと”。どんなに良いサーフィンが出来ても自分が楽しめていなかったらそれはもうサーフィンではなくなるのだ。
バリに戻ってきた4月、1年ぶりに戻った海。パドル筋も落ちて、波にも思ったように乗れなかったけど1年ぶりのサーフィンは何とも言えない楽しさで笑顔が溢れた。
そしてやっぱり、私は海の中で過ごす時間が大好きだってことだ。
何も考えずに、ただ来る波に乗るだけ。期待も何もしないから、良い波に乗れた時は最高だし、波が来なくてもそこにいる時間を楽しむことができる。
海にいる時の世界と海から上がった時の世界は全く別物。
まるで違う次元にでも行っているかのよう。
時間の流れも全く違うし、自分が何者かなんて誰も気にしない世界。ステータスも、職業も、年齢も関係ないし、ただそこに集まった人々が波を共有しそれぞれの時間を過ごす。
だから私はこれからもずっとサーフィンの虜。
Miki
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Miki Takatori
1996年福岡生まれ。旅のマストアイテムであるサーフボード、ビキニ、ウクレレをスーツケースに入れ海沿いの街を旅する。現在はオーストラリア人パートナーとバリの小さなサーフタウンに住みフリーランス通訳・翻訳・ライターとして生活している。サンセット、サーフィン後のお昼寝、抹茶をこよなく愛する。