Between the waves #6
レイニーシーズン
Contributed by Miki Takatori
Trip / 2021.10.25
#6
バリに雨季が近づいてきた。
コンスタントに来ていたスウェルがすでに恋しいほど、いつも行くポイントのビーチはめっきりロングボード向けの波になっていた。
そう、サーフィン三昧な毎日を過ごしてきた彼と私にとっては、ちょっと物足りなくなる時期。
サーフィンが出来ない日に何か出来ることはないかと思って発見したニュースポットが、スケートボール。波がよくない日はここでスケートをして海で泳いで1日が始まる。
実はこの場所、キッズが遊ぶスペースで、週末は親子連れで賑わっている。
朝のガラガラに空いている時間を利用して、こっそり特訓中。
スケート初心者の私にはぴったりのサイズで、最近のお気に入りスポット。
それから朝ごはんを食べに、大好きなフルーツボウルのお店へ。太陽の下で食べるフルーツほど美味しいものってあるのかなっていうくらい、美味しさが体に染みわたる。
夜は同じゲストハウスに住んでいるみんなで一緒に食事をしながら、これからバリを離れる友達のお別れ会。
この日は彼女がバリで過ごす最後の夜。お隣の部屋に住んでいることもあって、彼女とは5ヶ月間、毎日顔を合わせ、一緒にワークアウトをしたりガールズトークをしたりと、いつの間にか私のバリ生活で欠かせない存在になっていた。
自身でカフェ経営をしている彼女は、バリでのプロジェクトを終えた今、これからさらに素敵なキャリアへ突き進むためにジャカルタへ戻ることに。
この日の夜は彼女が得意の手料理を振る舞ってくれた。
いつもスムージーや作りすぎた料理をお裾分けしてくれて、私はいつの間にか彼女の手料理の虜になっていた。
(盛り付けにまでこだわる彼女の手料理には毎回感動)
仕事や恋愛の話、そしてお互いの人生の話をするたび、彼女からはいつも目に見えない不思議なパワーをもらっていた。
年齢は10歳以上離れているけど、そんなことを感じさせないくらい常にポジティブで波動が高くて、一緒にいてそのエネルギーが伝わってくる。
大人になるにつれて、新しい友達を作る機会が減ったり、深く付き合える友達を作るのが難しくなってくるって言うけど、彼女はこれからもずっと大切にしたい友達。
またきっと、すぐにどこかで会える気がする。
Miki
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Miki Takatori
1996年福岡生まれ。旅のマストアイテムであるサーフボード、ビキニ、ウクレレをスーツケースに入れ海沿いの街を旅する。現在はオーストラリア人パートナーとバリの小さなサーフタウンに住みフリーランス通訳・翻訳・ライターとして生活している。サンセット、サーフィン後のお昼寝、抹茶をこよなく愛する。