
About Time #4
Halloween
Contributed by Sho Mitsui
Trip / 2021.11.11
#4
ハロウィーンが大好きだ。
渋谷で中途半端に半裸状態で、いっつもは
「は?ナンパとかムリなんだけど」
とか言ってる「ハロウィーンの時だけ節操なくなっちゃうのよ系ギャル」よりよっぽど僕の方がハロウィーンを愛している。何故って僕は10月31日に生まれたのだから。
7歳から11歳までアメリカで過ごしたのだが、ハロウィーンは毎年エキサイティングだった。授業はキャンセルで学校中が仮装大会。午後はご近所をパレードする。コスプレだって日本のコミケさながらにガチだ。僕も初年度こそ剣道着だったが(これはこれで結構ウケたw「オー!サムラァーイ!」とか言われた)、手作りのチェスボード(しかも実際にゲームも出来ちゃう!)になったりとクリエイティブな仮装をしたものだ。
"Trick or Treating"でお菓子を集める時も僕だけスペシャルな思いをした。「今日、僕の誕生日なんだ!」と言えば皆んなが、倍のキャンディーを僕にだけくれる。まさに、ハロウィーンマウンティングの発動だ。そうやって僕は優越感に浸りつつ、一年分のお菓子をたった数時間で集めてしまうのだった。
ハロウィーンはやっぱり子供の為のイベントだ。日本ではヤリ◯ンとヤ◯マンのためのものと勘違いされているが、子供の頃のハロウィーンの思い出に勝るものはない。と、思っていた。2017年までは。
この年、僕は4回アメリカに渡った。教師の仕事をサバティカルで休んでいた事もあるが、人生の岐路に立ち、今後の人生について悩んでいる時期でもあった。そんな中、才能豊かで創造力で満ち溢れているアメリカの友達に刺激を受けるべく、足繁くLAとNYCに通っていた。

2017年の10月末、僕は「Fontaine」というカーディストリィー(トランプのカードの切り方の華麗さを競う競技か)専門デッキのブランドをやっているZachの家に居候していた。「今日はShoの誕生日だろ?何がしたいの?」Zachが気を利かせてくれたが、特別なことなんてしたくなかった。僕は近所の子供達がどの様にハロウィーンを過ごしているのか、24年ぶりに見てみたかったのだ。

家のデコレーションだってガチだ。その外観はホーンテッドマンションさながら。おおよそ民家とは思えないw
近所をしばらく歩き回って、Zachと別れる。

夜は親友でState Champsという人気ポップパンクバンドのベーシストRyanとディナーの約束があったので、「きっとRyanとその彼女のGabbyがきっと誕生日を祝ってくれるのだろう」と心を躍らせ、待ち合わせ場所のメキシカンレストランへ向かう。そこで僕が目にしたのは!!!!

State Champsのメンバー全員や写真家のBeth、当時はただひたすらにファンでいまや友達のDIYラッパーHoodie Allenたちそうそうたるメンバーにサプライズバースデーを開いて貰ったのだ!!!!(見ていただければ分かるが、ほぼ全員、僕が当時やっていたAlternative MedicineのTシャツを着てくれている!)
これ以上のハロウィーンがあり得るだろうか? 渋谷スクランブル交差点でエロい女の子のナンパにいくは成功しようが、2017年の10月31日に勝るハロウィーンは僕の中ではあり得ないのだ!
そんなハロウィーンの思い出に浸りながら、事前投票もしっかりと終えた僕は荷造りをしていた。インスタグラムのストーリーズでは今年もガチ勢のアメリカ人達のコスプレが次々と流れて来る。「いやー。どうせこの時期にアメリカ行くならハロウィーンも向こうで過ごしたかったなぁ」なんて思ってる僕の2021年のハロウィーンはどうだったかって?

グラミー賞ノミーネション経験あり! 今やネオR&Bバンドの代表格となったThe InternetのPatrickとお互いの誕生日が同日であることをfacetime越しに祝い...(Patは10月30日。時差のおかげで僕らの誕生日は同じ日w)

ディズニーセレブレーションホテルでメルヘンな夜を過ごし...

虹色のメルヘンなケーキを食し...

ミッキー、ミニー型のメルヘンなブュッフェを喰いまくり...(パンケーキ5枚イッたw)

腹を下しまくり、アーリーエントランスパスを買ったのにも関わらず、40分トイレに篭り、優先入園を15分も無駄にするハメに...

ガチギレ乙っす...
ご、ごめんなさい(泣)
さて...
そろそろ出発。
準備しないとwww
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Sho Mitsui
通訳・翻訳家/カルチャーコーディネーター/英語教師 13年間、英語教師としてのキャリアを経た後、日本と英語圏の文化・芸術交流を活性化させるべくコーディネーター業を開始。日本の英語教育の発展を願いつつ、オンラインレッスンを開講する傍ら、いまやとっくにオワコンのClubhouseで「クソギャル英会話」を毎週水曜日20:00〜放送中。日本の最先端を常に作り続けてきたギャル語が英語のスラングになるとどうなるのかを、リアル「クソギャル」のMayumi Maedaと共に考察中。











































































