クインシーマーケット

Peep inside head #11

クインシーマーケット

Contributed by Haruka

Trip / 2023.11.21

父からもらった相棒のコンパクトカメラと共に日々を送る、東京都在住のHaruka Yamageさん。彼女自身が100個の目標を1つずつ着実に、コツコツと成し遂げていく過程を綴る。

#11


わたしが通う大学は最寄りの駅から歩いて1時間、シャトルバスで15分ほどかかる丘の上にある。夕方以降にならないとシャトルバスがないので、学校から最寄りの駅まではUberで移動。アメリカのUberは、時間やドライバーさんによって値段が大きく変わるので運試しのような、「ここぞ!」というタイミングなのだ。わたしたちは、運よく最安のUberをゲットできた。運転手さんがラップを流していたのはかなり衝撃だったけれど、口ずさみながら運転している姿はなんだか本当に楽しそう。この街の人たちは、どんな時も楽しむことと楽に快適に過ごすことをとても大切にしているのだ。

と喜んでいるのも束の間、数日前から行こうと計画していたMFAという美術館。念の為営業時間をチェックすると、まさかの休館日だったのだ。こういう時の嫌な予感は大体当たってしまうもの。でも、最寄りの駅で調べておいたのが不幸中の幸だった。わたしたちは、「ボストン 観光地」「ボストン 何する」「ボストン 名物」と調べまくり、Quincy Marketへ向かった。


2両しかないMBTAのグリーンラインに揺られて、Quincy Marketの最寄り駅Government Centerに到着した。時間通りに電車がこないことや何度も急停車を繰り返すことにも少しずつ慣れてきた。東京は何においても時間通りに事が進む。日本はなんて素晴らしいのだろうとボストンに来てから痛感する。だが、いろんな事情でゆっくりと物事が進むのもそれはそれでいいのかもと思う。つまりどちらの街も素敵なのだ(笑)。
比較的、レンガ造りの古い建物が多いボストンでは都会的な建物を見る機会があまりない。しかし東京のような近代的な建物がGovernment Centerにはたくさんある。のんびりと穏やかな空気が流れる他の街とは一味違う、忙しなくて活気のある街だ。




この建物の中に食べ物のマーケットがあるなんてびっくり


こんなに人がいたのか! と思うほど平日の夕方のマーケットはとても賑わっていた。そして星条旗の前で写真を撮り合いっこしている人がたくさんいた。恐らく、わたしたちと同じ観光目的なのだろう。
マーケットの建物は美術館のような外見。



マーケットの中に入ると食べ物屋さんが所狭しと並んでいる。ロブスターロール、クラムチャウダー、ボストンクリームパイ、ピザ、アイスクリームとアメリカらしいお店の間に日本食やタイ料理屋さんなんかもある。目が合うと、「これ美味しいよ!」と勧められて、思わずふらっと立ち寄ってしましそうになる。しかし、わたし達にはお目当てがあるのだ! それは、ロブスターロールとクラムチャウダー。



ボストンは海に近い街で海鮮が有名だ。その中でもロブスターロールとクラムチャウダーは言わずもがな大人気の名物料理。ボストンにいるうちに一度は食べておきたいと思っていたのだ。ロブスターロールには、ホットと冷たいサラダという二種類がある。まだ9月だというのに、この一週間のボストンは異常に寒かった。去年東京の寒さを乗り切ったコートが必要なほどだ。そんな寒さをしのぐため、私たちは迷わずホットを選んだ。ロブスターロールを食べるときにはクラムチャウダーを飲むのが定番らしい。六種類あるクラムチャウダーから、トマトベースのマンハッタンクラムチャウダーを選んだ。ミルクの入ったボストンクラムチャウダーVSマンハッタンクラムチャウダーは永遠に決着のつかない戦いなんだそう(笑)。



一足先にロブスターロールを食べた友人たちから、一人ひとつは無理だよ! と念を押されていたので、二人で半分こすることに決めた。持ち上げると滴るほどバターが染み込んだパンにロブスターがこれでもかというほど入っていて本当に美味しかった! また食べにいこう。



フードコートの窓から時計台が見える




クインシーマーケットにはロブスターロールのお店と同じくらいたくさんのアイスクリーム屋さんがある。アイスクリームには目が無いわたしはロブスターロールを食べながらアイスクリームのことばかり考えていたほど(笑)。
数あるアイスクリーム屋さんの中でも一際賑わっているBoston Scoopsというお店。そこにはワッフルコーンとアイスのフレーバーがたくさんあり、結局選びきれずメニューの一番上にあったチョコレートのフレーバーを選んだ。しかし、この選択が大正解だった!


今まで人生で一番のアイスクリームだと言っても過言ではない。


今日はこの辺で!



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