TRAVELER’S CONTAINER #6
ジャニスとグレイとエルビスと
Contributed by Ryo Sudo
Trip / 2018.07.09
思い出をパッケージする箱。100人いれば100通りの旅があるように、思い出も中身も様々だ。
この箱は、その人の旅を映し出す鏡。箱を覗けば、再びあの光景が蘇ってくる。思い出のアイテムを通して、たくさんの人々の旅の足跡を辿っていく。
第6回は、anna magazine編集長のRyo Sudo氏だ。
(Containerにて小さなメディアの作り方連載中)
TRAVELER'S CONTAINER Trip Story.
3/19/2018-3/31/2018
USA
1:ロサンゼルスの超有名なアメリカンレストラン、メルズドライブインのカード。実際には行ってませんが。
2:ヒューストン宇宙センターで購入したワッペン。使い方が難しい。
3&6:ヒューストンのタコスの名店「TACOS A GO GO」のメニュー。タコスはanna magazine編集クルーの主食のひとつ。
4:コインケース。これも見つけたらたいてい購入。ロズウェルのおみやげ屋で購入。
5:ロズウェルUFO博物館でもらったステッカー。
7:名優ジョン・ウェインの定宿、エル・ランチョ・モーテルのチラシ。
8:“I LOVE VIDEO”のTシャツ。ボックスには入らなかったけど、どうしても紹介したくて。
9: BIG BEND NATIONAL PARKのステッカー。
10:サボテンショップでもらったステッカー。
11:what-a-Burgerのソルト&ペッパー。とりあえずたくさんもらえる。
12:不明。 銃のモチーフはアメリカではよく見かける。
13:オースティンのホテルのエチケット袋。太陽のモチーフがキュート。
14:ヒューストン宇宙センターのカード。やっぱり宇宙と聞くとワクワク。
15:ロズウェルで購入したマグネット。いなたいデザインが気になる。
16:オースティンのボーリング場の自動販売機で購入したソックス。取り出し口にむき出しのまま出てくる。
17:テキサスのガソリンスタンド・チェーン、バッキーズで購入。オリジナルアイテムの充実度が半端じゃない。
18:ロサンゼルスの老舗ダイナー、スウィンガーズ・ダイナーのポストカード。オムレツが有名。店内は写真撮影禁止。
19:コンテナボックスの中身が増えてきたので購入したヘアゴム。
20:サーフスクールのパンフレット。ロサンゼルスのホテルで入手。ベニスビーチでレッスン中の女の子たちを偶然目撃。
21:ドントディスターブのドアノブサインプレート。クラシカルなイラストがかわいい。
22:UFO博物館のビニールバッグ。街全体がこのグリーンで統一されている。
23:オースティンの人工波サーフィン施設N-LANDのコースター。波はパーフェクト、でも1時間90ドル。
24:ヒューストンのカフェで入手したイベントフライヤー。アメリカ人にも50年代、60年代といったオールディーズ好きがたくさんいる。
<About Trip>
①旅した場所と期間を教えてください。
アメリカ・テキサスのポートアーサーからカリフォルニア・ロサンゼルスまで。
今年の3/19~3/30。
②今回の旅を一言で表すと?
ジャニス・ジョップリン。
anna magazine vol.11の取材でロードトリップへ。小さなテキサスの港町からオースティンを通ってヴェニスへ。裏テーマは、ジャニス・ジョップリンの足跡を辿る旅でした。
③旅に欠かせない物は?
ランニングセットと小さなメモ帳。
少しだけでも時間があれば街を走ります。車の窓からは見えない、「あたり前の日常」に触れられます。旅の記録は、デジタルより、アナログ。面倒だからこそ、記憶に残ります。
④旅先でお気に入りのスポットは?
ジャニスの生家の裏庭。家そのものはもう跡形もなくなっているのだけれど、
裏庭を少しだけ覗いた時に、「ジャニスが見ていた庭なんだ」と突然腑に落ちて感動しました。
⑤どんな人々との出会いがありましたか?
ロン・ハーマン氏。たった40分という短い時間だったけど、これほど感動的な話を聞けたインタビューは他ではあまり経験がありません。毎日を生きる上でのいろんな疑問が、するすると軽やかにほどけていきました。
⑥このBOXにタイトル又はテーマをつけるなら?
脈絡がなくて、濃いつながり。
⑦旅するとき必ず毎回持ち帰ろうと決めているものは?
持ち帰るというか、必ず購入するのが、観光地マグネットとワッペン。
冷蔵庫はマグネットでいっぱいです。ワッペンは使ったことがありません。
⑧旅のだいごみはなんでしょうか?
誰かにとっての大切な日常を追体験できること。特別なストーリーより、自分が体験することのない誰かのあたり前の日常って、本当に魅力的だと思います。
⑨目的地を選んだ理由を教えてください。
anna magazine vol.11の取材のため。
⑩旅先で印象に残っているアイテムのエピソードを教えてください。
オースティンのボーリング場にあった古いフォトブースで撮影した証明写真。
詳しい音声説明や取り直しのタイミングなど、便利な機能は全くなしの一発勝負で、思っても見ないような表情が撮れました。(生々しいので割愛しています)
⑪感動したことや衝撃を受けたことなどがあれば教えてください。
今更ですがウーバーの使い勝手のよさ。あたりまえだけど、今いる場所から行きたい場所までピンポイントでいける。言語コミュニケーションなしでも全くオーケー。この技術で、旅の仕方が180度変わると思います。
⑫今回の旅はあなたにとってどのようなものになりましたか?
ラフなタッチの内陸部(今回はほとんど砂漠でした)と、イノセントでしなやかな沿岸部とのカルチャーの違いを改めて感じました。
<Somewhere>
どの街でも探すと必ずエルビスがいる。
ドライブインにあったビデオゲーム。パックマン。難しすぎる。
BACK IN 5 min.待てど暮らせど戻らず。
ビデオのパッケージはどうしてこんなにワクワクするのだろう。
アルバカーキの名物観光地、route 66 dinner。
ジャニスの生家の中庭。木漏れ日が幸せの象徴。
アーカイブはこちら
Tag
Writer
-
Ryo Sudo
anna magazine編集長。制作会社Mo-Greenで数多くの広告制作、企業ブランディングなどに関わる傍ら、"anna magazine"、"sukimono book"などペーパーメディアを中心に独自の視点で日常生活を再編集し続けている。