小さな日常の出来事2

Flohmarkt am Wochenende!! #7

小さな日常の出来事2

Contributed by Kyogo Hidaka

Trip / 2023.05.22

日本から飛び出したくて2週間後に行くと決めたドイツ・ベルリンの街。肌で感じた現地の“mood”、そこには自分が知らずに求めていた“余白と自由”があった。フォトグラファー・Kyogo Hidakaさんが今でも大切に持ち続けている、あの頃の色褪せない記憶たち。

#7


植物園に来た。かなり広くて大きい規模に敷地の中にいることを忘れてしまうくらいだった。







元々観葉植物や多肉サボテンを育てるのが好きだったので、植物園の温室の中にいる活き活きとした植物たちを見て興奮していた。サボテンや花の写真を撮っていて、気がつくと2周していた。





夏の終わり頃、チリから来た友達の2人がもうすぐ帰国すると連絡が来て、日本人の友達と公園に出かけようと誘われた。



近くのスーパーでビールとお菓子をたくさん買って行った。僕らの英語も、彼らの英語も、堪能ではなかったが語学学校で1番仲良くなった2人だった。ドイツの公園には大体どこにでもラケットと卓球台がある。そこで卓球をしながら、ベルリンでのことやクラスメイトや先生の話をして盛り上がった。みんな酔いも回った頃、Diegoがギターで歌を歌い始めた。彼らは日本のことも日本人とも関わったのは初めてだったらしいが、僕らのことがかなり好きになったらしく歌を作ってきてくれた。所々スペイン語で何を言っているのかわからなかったけど、僕は感動した。





Hackescher Marktの駅の近くに昼はカフェで夜はバーのcafe cinemaがある。





近くの古着屋で服を見た後、よく休憩がてらコーヒーとケーキを食べに出入りしていた。お店の雰囲気、そこで働くいつもテンションが高いスタッフ、そんな空間が好きだった。
喫煙席があるスペースはお店の右手前側の半分の磨りガラスの部屋で、僕はいつもそこに入る。メインの座席より人は少なく、1人で来ている人も多かったので、中に入ると少し静かになるのだ。このお店のBGMはすべて有名な映画の曲が流れている。その部屋はメイン側より曲がよく聴こえて好きだった。





太陽の向きや位置、空の色、建物、ここに住む人たちが選ぶ色のせいなのか景色が鮮やかに見えたベルリンは日本と違って刺激が多かった。古い建物や廃墟のような場所を再利用する文化もあり、夜になると雰囲気が変わってダークな印象を抱く景色も面白かった。




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