Own Beautiful Adventure #4

川の向こうとオフロード

Sayulita Mexico

Contributed by Nachos

Trip / aug.28.2019

世界中の国々をサーフトリップしながら、女性にフィーチャーした"saltybabe photo"を撮り続けている、フォトグラファーNachosさんの旅連載「Own Beautiful Adventure」。彼女にとっての特別な場所、メキシコ・サユリータで過ごした濃密な日々の記録をお届けします。


Sayulitaの町の中には小さな川があるのだけれど、その川が町の中心部の公園やその周りの繁華街とローカルエリアを分ける微妙な境界線となっているらしい。
せっかくここまで来たんだからローカルエリアにも泊まろうと考えて、旅の後半はairbnbで川を渡ったお家を選んだ。



もうすぐ死者の祭りというメキシコの伝統的なイベントがあるらしく、ちょうど橋を越えたところに大きな垂れ幕が飾られようとしてた。ちなみに到着した日にバスで降ろされた場所も川を渡る前のローカルエリアの端っこだったんだとこの時気づいた。

小さな川を挟んでるだけなのに昨日までの場所とは雰囲気が少し違っていて、最初は少しちょっと怖いかもなんて思ったけど、ここにいる人たちの生活が垣間見れるうちに、ちょっと面白くなってきた。

またまた迷いながらやっと宿に到着。

いつも思うけどairbnbは便利だけど、この家の場所を探すのが少し大変。ホテルとは違い個人の家が多いので、看板などがあるわけでもないから、正解の場所かどうか見分けがつきにくくて何度か苦労したことがある。場所がわからなくて何度もメッセンジャーで連絡をしていたら、ヒョイっと背の高いメキシカンが”sorry”と言いつつ笑顔で私たちに手を振りながら現れた。”近くのビーチにいたんだけどね〜”って。

「いやいや待ち合わせの時間の意味!!!」って思わず突っ込んでしまった。でもローカルな人たちが時間にルーズなのは慣れっこだし、そんなことでは怒ってられない。

今回は個人宅ではなく商店などが並ぶ建物の2階部分がアパートとなっている部屋だった。1階にはローカルの家族が住んでいるようで、その横にある鉄格子の扉を開け階段を上ると、大きなベランダと二つの部屋が並んでいた。



PEPE(ぺぺ)という陽気なメキシカンが管理人。

共用部分なのか、大きなベランダにはビーチでぺぺが任されているレンタルボード屋のボード置き場になっているようで、毎日朝と夕方、若いスタッフがせっせとボードを出し入れに来ていた。

おしゃべりが凄く好きだというぺぺは、本当にトークが止まらない。

ビールが好きでベランダにある冷蔵庫にはいつもビールがストックしてある。私たちが荷物を降ろした途端、「暑いでしょ?ビール飲む?」といってビールをくれたり、面倒見のいいおじさんだ。笑
(もしかしたら随分と待たせたお詫びだったのかもしれないけど)

次の日。
Sayulitaに来る前に友人を通してインスタグラムで連絡を取り合っていたCarla(カーラ)というローカルの女の子とビーチへ行こうと約束をしていた。

待ち合わせ場所に現れた小柄なカーラは彼女と対照的な大きなバギーに乗っていてその後ろに私を乗せると「行くわよ!」といってバイクを走らせ、町を抜けてどんどん山道を進んでいく。



途中の小道を曲がると「今からはオフロードよ!」とカーラは笑みを浮かべてさらにけわしい山道を進んでいった。

そこは想像以上のオフロードで、通れないところがあれば少しバックして違う道に行ったり障害物を避けながら進んだり、川から水が溢れ出し道が決壊しているのに強行突破して進んだり…。後ろに乗っていた私は写真なんか撮ってる余裕がないくらいしがみつくのに必死で、なぜか笑いが止まらなかった!

後ろで不安になっている私のことはお構いなしにカーラはどんどん突き進んでいく。

しばらく走ると「ここからは歩きね!」とバギーを止めた。荷物を持って歩くと誰もいないビーチが広がっていた。あたりには椰子の木と小高い山の上に別荘らしきものがひとつだけあるくらいで、他には何にもない。



残念ながら波はなかったけどビーチで写真を撮ったり海に入って泳いでみたり、無人のビーチを二人だけで贅沢に満喫。

そろそろ街へ戻ろうかと帰り支度をしていると私たちと同様あのガタガタ道を抜けてきたと思われるサーファーたちがやって来た。残念ながら期待しているような波はないよ。でも、あのサーファーたちもきっといい思い出ができたに違いないと思いながらまたオフロードへと進む。

町に戻ると日が傾き始めていた。
「海のすぐ近くのお店がおじさんの店だからジュースはフリーよ」といってジュースをもらいに行き、そのままビーチへ。



いつものビーチでは夕日で色が変わっていくのを楽しむ人々、変わらないお店が並び、陽気な音楽が流れてる中、誰もがサンセットタイムを楽しんでいる。私たちも思わず踊り出してしまっていた。



綺麗な夕日を眺めていと、どこからかカーラがボードを持ってきた。



波は小さいけどやっぱり海の中は気持ちが良かった。



女の子と綺麗な海とビーチ、お日さまの光があれば、そこは私にとって夢のフォトスタジオとなる。



Archive
Own Beautiful Adventure #1 “物語のはじまり”
Own Beautiful Adventure #2 “彼女との出会い”
Own Beautiful Adventure #3 "Sayulitaの踊り子"

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