Between the waves #100
Yeah the girls!
Contributed by Miki Takatori
Trip / 2024.02.19
#100
私の兄弟は姉と妹の全員ガールズ。小さい頃から友達と遊ぶ時も常に女の子と一緒で、男の子たちと一緒に自然の中で走り回ったりスポーツをしたりする機会があまりなかった幼少期。
数年前に比べるとガールズサーファーの数はだいぶ増えたけど、まだまだ比率としてはボーイズサーファーが多い海の中。
波があれば一人でどこへでもバイクを走らせて行き、ラインナップに女の子は私だけなんてことも多々ある。
サーフィンをはじめてどんな波でも楽しめるレベルになってからは、断然ボーイズたちと一緒にサーフィンに行ったり、ハングアウトすることが多くなって、最近感じたことがあった。
海の中ではもちろんみんな波に乗りたくて、良いセットが来たらそれを目がけて一生懸命パドルして、結構野生に戻る感覚になる。
ワイルドだなーって思いながらも、ビキニを着ている女の子だからと言って波を簡単に貰えるわけでもないからボーイズに混じって同じことをしている私(笑)。
たまに海の中で我に返って笑えてくる。
とりあえず1本でも良い波に乗ると周りからの目線も変わって、“ボードに座っている女の子”じゃなくなる。
この間オーストラリアのゴールドコーストからバリにホリデーで来ていた友達と一緒にサーフィンに行った。
超ヘルシーなライフスタイルを送るオージーサーファーたち、朝の5時半には海で待ち合わせねとサラッと言われて、アイランドタイムで生活している8時起きの私は笑うしかなかったけど、サーフィンのためなら! と思い頑張って起きた。
初めましての友達もいたけど1セッション後には仲良くなって、旅が終わる頃にはこんなメッセージをくれた。
“サーフィン一緒にできて楽しかったよ! Mad chick*で、簡単に仲良くなれて最高!”
(*強くて、賢くて、自立した、何も気にしない女の子。)
可愛い、綺麗などの見た目の褒め言葉より
イケてるサーファーガールだね! って言われる方が数百倍嬉しく感じる私にとっては、こんなに嬉しいことはなかった。
来月ゴールドコースト行こうと思っているんだー! って言ったら
「ジェットスキーでポイントに連れて行ってあげるよ! 絶対連絡して!」と言ってくれて新たなコネクションも出来た。
だからサーフィンに終わりはない、毎回もっと上手くなりたいって思うし、もっと難しい波に乗れたらそのレベルの人たちに出会えるって思うと向上心がメラメラしてくる。
Miki
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Miki Takatori
1996年福岡生まれ。旅のマストアイテムであるサーフボード、ビキニ、ウクレレをスーツケースに入れ海沿いの街を旅する。現在はオーストラリア人パートナーとバリの小さなサーフタウンに住みフリーランス通訳・翻訳・ライターとして生活している。サンセット、サーフィン後のお昼寝、抹茶をこよなく愛する。