Thailand / Pai 後編

This Time Tomorrow #11

Thailand / Pai 後編

Thailand / Pai

Contributed by Natsumi Chiba

Trip / 2019.04.08

東南アジアでの旅を記録した千葉夏海さんの旅連載「This Time Tomorrow」。第11回は、タイ/パイ後編です。旅先でのリアルな様子をお届けします!


朝ごはんを食べていると「ナツミ! 今日はキースとマイケルのバースデーだから、みんなでチュービングにいくけどくる?」と朝ごはんを食べていると友達が誘ってくれた。
浮き輪に乗って川をぷかぷか浮かびながら進むなんて、今まで一度もやったことがなかったのですぐにOKした。

青い空が大きく広がり、太陽が力強く照りつけ乾いた喉にビールがしみる。ぽよんぽよんとお互いの浮き輪がぶつかりあいながら、みんなの眩しそうな笑顔がはじける。

私の荷物を預けていた友達に水の上で合流。彼はイスラエル人のアッシャー。パイに着いた日、焚き火をみながらおしゃべりして仲良くなった友達。
その次の日に彼のバイクに乗せてもらい、一緒に滝を見に行った。

ジュースやチップスを買って、岩場で寝転びながら音楽を聞いたり、トランプであそんだりして、滝の水でひんやりした気温やおいしい空気を満喫した。





そろそろ帰ろうかと荷物をまとめていると、自分たちのゴミだけでなく、周りのポイ捨てされた吸い殻なんかもさり気なく自分のゴミ袋にさっさと入れていく彼は、すごくいい人なんだと思った。当たり前を当たり前にできるってとても大事なこと。

街に戻ってお昼ご飯を食べて、バイクに乗ろうとしたとき彼が「オ〜マイガ〜」と手で頭を抱えながら後ろにうなだれた。どうやら荷物をしまうのにイスを開けたとき、バイクの鍵も入れて閉めてしまったみたい(笑)
私はもう一度レストランに戻ってコーヒーを頼み、彼はバイクを引いてレンタルしたお店へ向かった。

ここはパイ。急ぐ必要も、焦る必要もない。
ちょうどコーヒーも飲みたかったし、グッドタイミングだった。おっちょこちょいな彼を思い出し笑いしてると気持ちが和んだ。

そんなアッシャーと他の仲間たちとぷかぷか浮いていると、彼が自分のスピーカーに誰か音楽を繋いでくれというので私のSpotifyをコネクトさせた。

30分もしないうちにブチッという音とともに音楽が止まった。スピーカーの電池が切れたようだった。充電がほとんどされていないのもアッシャーらしい。

Bluetoothをオフにしようと携帯の画面にタッチしても動かない。フリーズしてしまったみたいで、しばらくそのままにして様子をみることにした。

宿に帰ってからも画面は変わらず、うんともすんともいわない。一緒に居たアッシャーやスティーブ、みんなが心配してきてくれて、私の携帯のブランドの再起動のやり方とか色々調べて試してくれた。

旅していると困っているときには、同じ旅人やローカルの人みんなが手を差し伸べてくれる。
特に自分がすこし寂しくなっていたり精神的に心細くなっている時だと、人の優しさがほんとうに心に沁みる。

そんなことでみんなに色々調べてもらったが、携帯はその後も数日ずっと黙ったままだった。
どうやら私の携帯はほんとうに壊れたみたい・・・。

To Be Continued.


BGM: Less Than Zero / Elvis Costello


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