LA7日目。運命の日

About Time #12

LA7日目。運命の日

Contributed by Sho Mitsui

Trip / 2021.11.23

1年9ヶ月ぶりにアメリカに旅立った通訳・翻訳家&カルチャーコーディネーター兼英語教師の三井翔さん。著名人からアップカマーまで、アメリカ国内に謎のネットワークを持つ彼にしか見えない、コロナ禍以降のアメリカの「リアル」を毎週お届け。

#12

今日が1番大切な日だ。この日の為にLAに来たと言っても過言ではない。Tylerにトイ・カーを手渡す日だ。叶わないかもしれないコラボについて切り出す日だ。ついでに、持って来たレコード類にサインが欲しい...

とにかくドキドキが止まらない! はやる気持ちを抑え、朝食を食べに。



「最近出来た、Sidecar Doughnutsが美味しいよ」とAnwarから聞いていて、airbnbから歩いて5分だったので行ってみる事に。



Birthday Glazedを頼む。アメリカのドーナッツの名前って何味か分からないネーミングが多過ぎて結構困る。これも、美味しいがやたら甘かったw
因みに#11はこのカフェで書き上げたのだw 作業を終えると、Farmers Marketを探索。



平日だし午前中だしで、辺りは閑散としている。コロナという事もあり、人出も以前に比べたら減ったそうだ。



それでも市場は動いている。この彩鮮やかな野菜・果物売り場ってアメリカだよなぁーって息を呑んじゃう。日本の果物の方が断然高くて甘いのに、映えるのはいつだってアメリカの方だ。
やっぱ、あれだな。自然光のクオリティーの差かな?w



歩き回ってたら昼時も近づき、食事を始める人達がちらほら。なんか歩いているうちに、地元吉祥寺のハモニカ横丁の巨大バージョンとかかな? って思い始めてきた。クリスマス料理の準備なんかもここだけで済んじゃうだろうな。そういや、パリス・ヒルトンもここでターキー買ってたもんなw

時間が過ぎるにつれ、焦り始める。Anwarから連絡があったらすぐに駆けつけられる様に準備しなくてはならないから、荷物の置いてあるairbnbからそんなには離れられない。荷物を持ち歩くにはちょっと大き過ぎる。なので、遠出は出来ないしいつでも動ける様にしとかないと。



airbnbの正面写真。やはり、今回の場所は正解だった。
しかし、ずっと室内に篭っているのも勿体無いなと、まだ行った事のない近場のカフェ等を調査してみる。



Coffee Doseというカフェが気になって徒歩圏内だったので行ってみた。看板に「パンデミックを生き延びたんだ。キサマのクソみたいなYELP(食べログ的な)のレビューなんかで潰れるもんか」って書いてあるw
この看板がめちゃくちゃ面白くて、実際に足を運んじゃった。



「地元のカフェインディーラーを大切に」のメッセージがイチイチthugだ。因みに、外観はピンクなのにエッジーで尖ってたが、コーヒーの味は至って普通だった。

心配レベルがピークに達した所でAnwarから電話が。
「おい。Tyler LAにいないってよ。撮影で明日まで帰って来ないってさ」まーじかよ。スケジュールフィックスしてくれてたわけじゃないのね???w

皆さん。これがLAである。ミーティングの開始時間なんて無いのだ。ミーティングが実際に実施された日がミーティングが予定された日なのだw

「とりまウチ来なよ」とAnwar。



Anwarの家はFairfaxからは結構遠い。車で40分くらい。
木で囲われてるところが最高にキュート。



初めて、三姉妹が揃った! 末っ子はジアという。
とにかく、止まってくれないから決定的写真が撮れないw



Bellaも出て来てくれた。「ウソでしょ?この子、お客さんが来ると絶対出て来ないのよ。Shoの事が好きなんだわ」と、奥さんのShamira。
何気にBellaとも5年来の仲だ。きっと覚えていてくれたんだろう。



長女のNaazはお土産のハチワレをめちゃくちゃ気に入ってくれた。Carrotsとちいかわのコラボみたい。



ガレージはほぼ、倉庫だ。Anwarのスニーカーコレクションが所狭しと並ぶ。



コレクションの中にはこれからリリースされるスニーカーのプロトタイプだって眠っている。CarrotsとDC Shoesのコラボは絶対に見逃せない。この、黒/オレンジめっちゃ欲しい。

「夜の予定は?無いならT. Rexの個展へ行けば良い」
Anwarは本当に何でも教えてくれる。



PROMギャラリーは広大なスペースにPodcast用のスペースやバックヤードなんかもあり、ギャラリー以外にもポップアップストアとして活躍しそう。



T.Rexは村上隆氏の運営するHidarizingaroギャラリーでデビューした若手作家であり、今回がアメリカで初の個展!



新しい試みという、インクジェット印刷とペインティングの合わせ技は彼のスタイルを次の次元へと連れて行ってくれる筈。



立体作品も面白かった。MattにしろT. Rexにしろ、アメリカン男子の多くは、マルボロにある時点で魅せられるのだ。
T. Rexにも個別のインタビューをしたので、お楽しみに。



ファンが買ってくれたエディションプリントにサイン。



売れた絵画は会期を待たずしてその場で搬出!!!
...アメリカだ。

11日からAnwarはベガスに旅立つし、僕は12日の早朝に出発。Tylerに会えるチャンスは明日しかない...


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