クイーンの特別な日

As I Like It #12

クイーンの特別な日

Contributed by Utano Katayama

Trip / 2024.01.15

子供の頃から漠然と「海外に留学したい」と考えていたUtano Katayamaさん。そんな彼女が綴るイギリス、Brightonでの留学日記。憧れの海外生活をスタートした彼女の、小さいけれどずっと大切にし続けたい思い出。

#12

さて、今日もロンドン行きの列車に乗り込んだ。

今日はイギリスにとって特別な日。
エリザベス女王の、在位期間の節目を祝う「ジュビリー」(在位期間の節目を祝うもの)、があるからだ!
しかも今回は即位70周年という節目だから、いつものジュビリーの日より特別な「プラチナ・ジュビリー」。クイーンとして70年間も任務を全うされているエリザベス女王は、尊敬という言葉だけでは言い表せない。本当にすごいし、イギリスの顔のような人である。
当日は混雑しそうだな思ったけれど、せっかくの祝祭だから現地で雰囲気を味わいたかった。

早速ロイヤルファミリーが住むバッキンガム宮殿についた。しかし、人が多すぎて身動きが取れない。みんなクイーンをお祝いしに宮殿へ訪れていて、女王の人気っぷりがうかがえる。



脇道で待機していると、パレードが始まったようで、馬に乗った兵隊さんが続々と列をなしてやって来た。


みんな彼らのかっこいい姿に夢中だ。


子供から大人まで、イギリス国旗に身を包んだり、服や帽子が国旗の柄だったりと、多くの人が愛国心を表現していた。イギリス国旗の旗もあちこちで売られている。
日本ではこれほど盛大に祝祭を上げる日はないから、「あったらいいなぁ、盛り上がるなぁ」と少し羨ましく思った。

エリザベス女王がパレードに登場するとのことだったけど、いつになるかわからない。その前に一旦腹ごしらえに向かった。


Randall&Aubinというお店


ふらっと前を通り、入ったレストラン。ここでフィッシュ&チップスとパスタを同行した友達とシェアしたけれど、これがとんでもなく美味しかった! イギリス滞在中、何度もフィッシュ&チップスを食べたけれどこれが間違いなく1番! 魚はふわふわで、横のソースもとっても美味しい。ただ、超ボリューミーだからシェアするのがいいかもしれない。

その後は前から行きたかったTate Modernという、現代アート美術館へ向かった。





広い建物内にバランスよく現代アートが展示されている。
どの作品もカラフルな色使いが素敵だ。



友達がこの展示品をみて「美術の教科書に載っていた!」と、とても興奮して何枚も写真を撮っていたから、さっぱり分からなかった私も便乗してひとまず写真に収めた。



ふと美術館から見たお庭も、一枚の絵のようでとても素敵な風景だった。みんなピクニックをしたり、寝転んだり。ジュビリーの人混みに疲れて、芝生の上で少しくつろいでいるのかもしれない。

バッキンガム宮殿の近くに再び戻ってきた私たちも人の多さに圧倒されて隣の公園で休憩をとった。


とっても大きなHyde Park



可愛すぎる鴨の親子を発見! 人慣れしているのか、近づいても全く逃げるそぶりがない


最後にもう一度パレードを見に行ったけれど、結局エリザベス女王は見られなかった。ある友達は人が多すぎるから家でテレビ中継を見ると言っていた。その方が近くでクイーンやロイヤルファミリーを見られて良かったのかもしれない(笑)。
だけど、祝祭パレードの街中の雰囲気はとっても楽しかったしイギリスを存分に味わえた1日。もっともっとイギリスを好きになれた。


つづく。



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