アメフト観戦

Beginning of my new Life #14

アメフト観戦

Contributed by Asuka Naka

Trip / 2024.01.24

『とにかく旅をするのが好き!』高校生の時に初めて訪れたインドがトラベラーへのきっかけだった。多くの国を旅する好奇心旺盛な彼女だからこそ感じる面白さと発見。出会いと出来事を振り返りながら綴るAsuka Nakaさんの旅日記。

今回からは番外編として高校生の頃に訪れたアメリカでの交換留学の様子をお届け。



アメリカのハイスクールドラマを見ると一目瞭然だが、アメリカの高校での権力者はアメフト選手とチアリーダーである。彼らは校内で歩いても何だかキラキラしてみえる存在だ。彼らは本当にハイスクールドラマのキャストとして校内にいるのではないか、と思うほど。

とある日、放課後にアメフトの試合が学校で開催されるという情報が入った。校内はもうお祭り騒ぎだ。放課後の学校に着き、人が流れる方へと歩く。アメフトコートの観客席へ、吹奏楽部の生徒たちが音楽で迎え入れてくれた。コートの手前ではチアリーダーたちがパフォーマンスをしている。この会場の雰囲気はまさに『ハイスクールミュージカル』のような、映画の中の世界であった。
試合が始まると会場は応援歌や歓声に包まれる。アメフトの試合を観戦したのはこの時が人生初だった私はルールも分からずに見ていたが、それでもとても楽しかった。応援している生徒たちもフェイスペイントをしたり、友達同士で一緒にドレスアップしたり、気合いが入っていた。





応援団の生徒数人が盛り上げ役として応援フラッグを持っていたり、応援のリードをしたり、チームのマスコットの着ぐるみを着たり。もはやこれは何のお祭りだったんだろう……と思うような盛り上がりであった。小腹がすけばもちろんピザが売店で売っている。
これこそ私の想像していたアメリカンハイスクールライフ! こういうアメリカらしい学校イベントは一年通してたくさんあった。参加はもちろん自由で、誰にでも活躍できる機会があった。

これこそが、アメリカが掲げる“自由”というものではないだろうか。
活躍するもしないも自分次第、楽しみ方も自分次第。機会はそこら中に転がっていて、それを拾うかも自分次第。

そんな自己主張がものをいうアメリカは日本とは文化が全く違っていてとても面白かった。アメリカに行くと自己中になるという説を良く聞くが、これは自己肯定感の高まりであって私は成長だと捉える。

要はアメリカにいると自分から実践、アピールしないと生き抜けない。みんなと同じようにやっていれば社会でうまくやっていける日本とは逆で、周りとどれだけ差をつけられるかで結果が変わるのだ。だからこそ高校生でも、音楽に力を入れている子、成績オールAを目指す子、スポーツに力を入れる子、ボランティア活動を頑張る子、などそれぞれがそれぞれのやり方で頑張っている。さて私は何を頑張ろう。



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