Between the waves #88
海の上で過ごした11日間 -旅の始まり-
Contributed by Miki Takatori
Trip / 2023.10.16
#88
夢のような11日間のメンタワイでのボート生活。
11日間のボート生活から帰ってくるまでは、こんな感情になるなんて想像してなかった。思い返すと27年間、今まで生きてきた中で最高に濃い11日間だったと思う。
実はオーストラリア出身のサーファーたち8人のサーフトリップだったんだけどキャンセルが出て、結果私たちガールズ2人がジョインすることに。
彼らがどんな人なのか、何も知らないまま現地で合流。
今まで出会ってきたオージーたちはみんな面白くて生粋のサーファーばかりだったから1ミリも心配はなかったけど、彼らは想像を超えたレジェンドたちだった。
みんな面白すぎるバックグラウンドを持っていて、15歳の少年のような純粋な心を持った最高にクールな大人たち。
ある日、波が小さくてみんなサーフィン疲れしていた旅の半ば。
近くに真っ白の砂浜の無人島を発見。
いきなりビールを抱えてボートから海に飛び込んで、無人島まで泳いでいく。
そんな彼らが旅を10倍面白くしてくれたのは言うまでもなく、
最終日お別れの時は「私の将来の結婚式に来てね!」なんて言うほどBig Familyになっていた。
朝起きると部屋の窓からパーフェクトに割れる波が見えて、朝ご飯を食べながらサーフィンの準備。
生きたサンゴが綺麗に見える海で太陽を浴びながら朝のセッション。
帰ってきてココナッツを飲みながら、ボートのデッキでお昼寝。
午後のセッションのあとはみんなでビールを飲みながらサンセットクルーズ。
釣りに行って夜のご馳走を取りに行く日も。
酔っ払って海にバックフリップで飛び込んだりカラオケをしたり。
夜は1日のサーフィンセッションをビデオで振り返りながらお互いをハイプ。
こんなことをしながら毎日が一瞬で終わる。
「ここは天国?」と何度問いかけたかわからないほど夢の中を生きていた。
Miki
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Miki Takatori
1996年福岡生まれ。旅のマストアイテムであるサーフボード、ビキニ、ウクレレをスーツケースに入れ海沿いの街を旅する。現在はオーストラリア人パートナーとバリの小さなサーフタウンに住みフリーランス通訳・翻訳・ライターとして生活している。サンセット、サーフィン後のお昼寝、抹茶をこよなく愛する。