True Feeling in Ireland #20

すべてタイミングの重なりだった。

Contributed by Hasebe

Trip / feb.07.2020

大学生のハセベさんが留学で過ごしたアイルランドの日々を記録した連載「True Feeling in Ireland」。あらゆることになぜを問いかけ、好奇心旺盛に活動する彼女が海外生活の中で、感じ、考えたことを日記形式で綴っていきます。

#20

家に帰るまでのバスが暇だから日記を書こう。

最近どんどん寒いし、部屋の暖房が全部オートモードだから、温度変更もスイッチもない! 常に凍えて、ブランケットとホットティーの入ったマグが手放せない。死んじゃうって。そして、当然のように朝もベッドから出られなくなってきた。最近はハウスメイトのJuliaが朝シャワーを浴びる音で起きる。結構うるさいから起きられているんだと思うけど、これって、逆の立場になって考えると私もうるさくして彼女を寝れなくしてたり、朝起こしたりしてるんじゃないかって思うとすごく不安。「なんかうるさかったら言ってね」ってあらかじめ言ってはいるけど、まじめで優しい彼女の性格からして多分文句があっても言ってこないから、逆に心苦しい。



あとから思えば、クラスメイトのせいかが、ダブリンのライブハウスやイギリスのほうまで遠征して駆け出しのアイドルグループの追っかけをしているという話を聞いて、自分も調べたんだと思うんだけど、なぜかある日「"HONNE"ってダブリンでコンサートとかやらないかなあ」と思って調べたら、まさかの1週間後に開催予定! もうこれは行くしかないと思って、チケットページに飛んだけど、当然のごとく売り切れていた。しょうがないかとあきらめていたのに、前日にふらっとFacebookを見てたら、みんなFacebook上でチケット譲渡を募っている! もうこれはやるしかない!!と、運よく譲ってくれる人を見つけた。日本ですらチケット売買のシステムを使ったことがないのに、ダブリンで"HONNE"の歌を聞きに行くためだけにすごいエネルギーを使う私。

当日、夕飯を家で済ませた後、ホストのみんなに「コンサート行ってくる」と足早に家を出て、シティに向かった。もう奇跡が重なり合いすぎて、自分でも状況に追いついていけない。とにかく浮足立った気分で、いつも通るO’connell st.のカフェで待ち合わせ。開始30分のラストミニッツもいい感じで、何とかチケットを無事に受け取り。駆け足でライブハウスに向かうと、会場外に列ができていた。みんなカップルとかグループで来ていて、こんなひとりぼっちのアジア人は一人も見かけなかった。それでも私は全然気にしなかった。自分の目の前のステージに登場するであろう"HONNE"への期待しかなかった。

そもそも"HONNE"は何者かというと、名前からお察しのように日本語の「本音」をユニット名にしていて、日本語でtrue feelingsを表すと知った際に、「まるで自分たちの楽曲を表しているかのようだ~」と感じたことから命名。日本人としてなんとも光栄な気分。そうです、わたしのこの連載もTrue feelingですが完全に"HONNE"の出来事がアイルランド留学でのハイライトであったこと、自分の本音をぽつぽつと残していきたいという思いから、"HONNE"さんから逆輸入させていただきました(笑)。
"HONNE"のMVとかCDジャケットも、日本や日本語が使われていたり、アジアの各国の要素をミクスチャーしていて、もともと彼らを知ったきっかけはアルバムの素敵なジャケ写からだった。なんとなく日本っぽいなと思って、曲を聞いてみたけど何も日本テイストはなく、ちょっと気張ってなくて緩さはありつつ、モダンというか都市の雰囲気が漂うサウンドにびっくりした。
熱狂的ではないけど「好きな歌手は誰?」って質問では一番に登場する彼らが目の前まで出てきて、「マジでダブリン来てよかった」と言う彼らを見ながら、「こちらこそマジでダブリン来てよかったよ~~」と浮かれながら、終始ライブに浸る2時間。彼らはもちろんだけど、今回のツアーにサポートとして同行してる人のコーラスがうますぎて、もはやこの3人verの楽曲も収録してほしいと思った。



とにかく大満足で帰宅したら、ブラザーのDavidに「お前、ひとりで行ったのかよ」って突っ込まれて、「行ってくれる人探す暇もなかったんだもん」と説明したら、「俺だったら行ってたのに」って言われて、そういうの付いてくるの嫌そうなのに意外な一面が見えた。どちらにしてもあとの祭り。今度そういうライブあったら誘おうかなと思った。


50 mintsがso mintsに見えた。

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