
FIND YOUR OWN #5
お金よりも大切なもの
Contributed by KYOKO
Trip / 2023.11.13
2022年の年末、ニュージーランドからすべてがはじまった。暮らすように旅をするKYOKOさんが教えてくれる、「無期限無計画旅」のススメ。
#5
ラグランに来てから約1週間が経った。
来る前から惹かれていた場所。
来てみたら惹かれていた理由が分かった。色んな出来事があって毎日が刺激的!
ラグランはサーフタウンとして有名なスポット。
なのにまだサーフィンできてない!!

ジャック・ジョンソンも愛した街。みたい
今日からずーっと経験してみたかった『WWOOF』をするためにファミリーと待ち合わせ。集合場所の図書館前でピックアップを待っている。車に乗り込むと、キッズ3人が後ろの席にぐったり疲れた顔をしながらわたしをジーっと見ていた(笑)。
どうやらプール帰りみたい。
ニュージーランドは夏真っ只中。
南極に近い場所に位置するニュージーランドの紫外線&日差しは強くて、もはや痛い!(笑)
真夏は気温もまあまあ上がるけど、太陽の強さが凄まじくて暑い!! という感じ。
日中はプールか海に行ってクールダウンするのがこの街の過ごし方のよう。

プールに連れていくというミッションもウーフのお手伝い!
お家に到着。敷地が広くてビックリした!
敷地内にはオーガニックの畑、羊小屋、ニワトリ小屋があってもはやプチファーム。ハチもぶんぶん飛んでいた。
今日から寝るお部屋を案内されると、目の前に羊さんたちがいて目があった(笑)。
ザ・ニュージーランドの田舎の暮らし。
そしてまさに求めていた環境だった。
ニュージーランドといったら羊のイメージが強くて、一緒に暮らしてみたかったんだよな〜。

お家の敷地はこ〜んなに広くてのどか。

裏庭の羊小屋を裸足で走り回って遊ぶキッズ。
WWOOFとは、主に1日4時間ほどお家のお手伝いなどをする代わりに泊まるお部屋とご飯を提供して貰えるという制度で、『お金を使わず旅する方法』の1つ。まさに暮らすように旅ができるのだ!
わたしのここでの主な仕事は、
・キッズの面倒
・オーガニックガーデン(畑)のお手入れ
・雑草抜き
・夜ご飯を作る(日本食が大好きだったので、すごく喜ばれた!)
場所によってお手伝い内容は異なるのだけど、ここのお家は比較的というかとっても楽だった。(この後、違う場所でとっても過酷な経験をすることをこの時は全く想像していなくて、ウーフって結構楽だな〜なんて思っていた。)
ラグランの中心地から車で20分くらい内陸に入った場所なので、夜は満点の星空が見れて感動。ニュージーランドは空気が綺麗で透き通っているから、まるでプラネタリウムのように星空がすごく綺麗に見える。星空といったらテカポ湖が有名だけど、ここでも天の川が綺麗に見えちゃう。小さい頃から星を見るのが大好きだったわたしにとってニュージーランドの星空はまさに天国のよう! 夜中3時に部屋の外から見て1人で感動したな〜。
今回お世話になっているファミリーはパパ&ママ&子供3人&犬の6人家族。
この家族は蜂蜜ファームを経営している。
みんなも1度は耳にした事があるであろう『マヌカハニー』は世界各国で取り扱われる超高級ハチミツ。ニュージーランドで有名なマヌカという花の蜜からなるハニーでとても栄養価・抗菌力が高い。日本でもかなり良い値段で売られていたのを覚えている。
ニュージーランドのマヌカハニーを多くの人に知って貰いたいとビジネスを始めて、1から養蜂の知識を学んだそう。

ラグランの街のオーガニックスーパーにも置かれている。
ニュージーランドやオーストラリアは自分でビジネスをしている人が多い。
それもローカルを大事にしたビジネス。
今までの時代の流れ的に、組織とか決められた事に沿ったほうが生きやすい世の中だっただろうけど、最近は個性だったりオリジナリティが大事にされているように、自分でビジネスをする人がもっともっと増えていくんだろうなんて思う。
『自分らしさ』 とか 『自由』 とか。
そんな事を求めて旅をする人も増えると思うし、そんな未来が来たらいいなとも思う。
海外に出たら『日本での当たり前』が全然違ったり、価値観や考え方、生き方までもが違うんだから。最近は前よりも海外に飛び出す人が増えてきたように思うけど、もっと多くの人に海外へ出てほしい! と思う人の1人。
わたしはアメリカ留学で、日本とアメリカの学生の違いにカルチャーショックを受けて
オーストラリア留学&ワーホリでオージーやヨーロピアンの人生観の違いにもかなりカルチャーショックを受けた。どっちも自分にプラスなショック。そしてわたしの人生観も変わった! だからみんなにも海外に出て色んなショックを受けてほしい。
ちょっと話がズレてしまったけど……。
わたしもオリジナリティー溢れる、クリエイティブな事がしたい! 何か見つけたい! なんて心のどこかで思っていたから、ファミリーの姿はとても刺激的だった。
滞在中には色々なことを経験した。
毎週木曜に開かれるファーマーズマーケットのお手伝いをしたり。

ローカルが集まるファーマーズマーケットで働いてみたいと思っていた。

大きい公園にローカルフードやショップが並ぶ。
*ファーマーズマーケット = ニュージーランドでは各地域に必ずある地元の野菜や食材が並ぶマーケット。
養蜂体験に参加させてもらって、蜂の巣を開けて中の状態を確認したり。
もちろん作業着を着てね。1匹でも存在感ある羽音なのに、何百いや何千と自分の周りに蜂がやってきて軽くパニック!
養蜂体験後にはアフタヌーンティー。

ブルーチーズと蜂蜜の相性は最高。
蜂の巣も食べれちゃうんです。贅沢すぎる!!!

自然に囲まれて食べた手作りキャロットケーキがとっても美味しかった!

このあみあみを超えて刺されるかと思った。
お庭にあるオーガニックガーデンで毎日採りたての野菜を料理するのは楽しみの1つ! ニュージーランドは物価が高くて、特にラグランは小さい街なので野菜もすごく高い。ズッキーニが1本$4だったのには正直引いた(笑)。
でも各家庭に、オーガニックガーデンがあるからだいたい野菜はお庭から。

全部お庭から採れた野菜ちゃんたち。ナスとズッキーニも。
どれも忘れ難い経験だけど、特に残っている事が。。
毎年、この時期になると牧場の草を狩って冬に備える。狩った草を大きく丸めて倉庫にしまう。
その作業はもちろん各家庭で行われるのだけど、今回それがファミリーのおじぃちゃんおばぁちゃんのお家でやるというから、わたしも参加してきた!
この草のカタマリおおおおおおおおおもたい。軽々しく持ってるけど、めっちゃくちゃ重いしチクチクするし大変すぎる。それをみんな楽しんでるんだから凄い。

この草のカタマリをトラックに積んだ。重かった〜!

トラックの上に乗って遊ぶワイルドなキッズ。
終わったあとはバーベキュー。
お庭で飼われていた牛さんのお肉を頂く。
これもまた良い経験。ありがたく頂きました。


裏庭にはたくさん牛さんが。
子供なのにもうバイクを乗り回していて、ワイルドすぎて目がテン。ってかんじ(笑)。
田舎キッズの遊び方はかなりワイルド。めちゃくちゃサバイバル。
狩りの練習もしていた。

1番上のお兄ちゃんのバイクに乗りたい末っ子くん。
本当にこんな経験、普通にバックパッカーやホテルに泊まっていたら絶対にできない。
WWOOFはこうゆうローカルならではの経験ができる。しかも無料。すごくない????!
みんなもぜひ利用してほしい!!

Marmiteを頬張る末っ子のミッキー。
オーストラリアはベジマイトだけど、
ニュージーランドはマーメイト。味はほぼ同じ。
ここにお世話になって約1週間ちょい。
2週間だけお世話になる予定だったので、先の事を決めるタイミングが来た。
なぜかパワースポットへ行きたくなった(笑)。
調べてみると『Rotorua / ロトルア』という場所がヒット。
マオリの聖地。神秘のエネルギーを感じられる。みたいな事が出てきた。
よし、行ってみよう!
2月2日から北島の上の上にあるケリケリという街で、また違うWWOOFをする事が決まっていたんだけど、通り道なので寄ってみる事にした。
そしてその前にマウントにもまた寄る事に。
どうしてもバッパーのみんなに会いたくて。
今回の旅は直感を大事にしているから。
思うままに、自分が思ったようにしたいように行動してみる。
今回初めて経験したWWOOFは、時間と経験との交換だなと思った。
旅をしている私には『自由な時間』が沢山あり余っていて、
その時間をお手伝いに使って沢山のスペシャルな経験をさせてもらった。
経験はお金では買えないんだな〜やっぱりお金よりも大切なものは経験。。
お金で物を買う交換価値よりも私は、体験できる事に時間を使う経験価値が大切。そしてその経験をお金に変えることが私の人生の目標!!!(やっぱり生きていくにはお金が必要だから。。)
何かビジネスをしたいというよりは、自分が経験した事が誰かの何かのタメになったらいいな〜と思いはじめた(強く)。
2週間お世話になったファミリーとお別れをしてロトルアへ向かおうと思っていたら、電話がかかってきた。ラグラン出発前にとある人と会うことに。
約3週間ちょっと過ごしたラグラン。なんとなくまた戻ってくるかも、と心のどこかで思っていた。
ファミリーとお別れして、お気に入りのINDIカフェへ向かう。
つづく

なんと! 最終日の前日に新しい羊の赤ちゃんが生まれた。
ママは白なのに子供は黒。不思議〜!
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KYOKO
東京生まれ東京育ち。自分に合った心地良い生活を送るためにたどり着いたオーストラリアのビーチタウン。自然と調和しながら太陽をいっぱい浴びスローライフを送るなか、旅や人生のなかで見つけた学びや経験をシェアしたい! と思うようになり文章を綴る。人生楽しむ! がモットー。











































































