アムス到着、まさかの・・・

Mamma mia! #88

アムス到着、まさかの・・・

Contributed by Aco Hirai

Trip / 2021.12.29

イタリアに活動の拠点を移し、フリーのエディター・ライターとして活躍するAco Hiraiさんの生活をパーソナルな視点で綴った連載「Mamma mia!」。ホリデーに入る前に訪れたヨーロッパの国々。降り立った瞬間から「ここにはまた戻ってくる」そんな風に感じたアムステルダムでのお話をお届け。

#88



紫色したエモーショナルな空に見送られながらベルリンを後にし、向かったのはアムス。
列車に乗って6時間ぐらいで到着するから楽ちん。
でも、できるだけ交通費を節約したかったので乗り換えが3回ある便で向かうことに。

初回は順調だった乗り換え(チケットを購入した時点で乗る列車が決められている)だけど、2回目は目的の乗り換え駅まで行かず、急に車庫へ入って列車が止まってしまった。オランダ語でアナウンスされていたのかもしれないけど、そんなことには気づかず。そして、私たちと同じように他にも車内に取り残された人がいた。彼はオランダ人だった。その人と英語&オランダ語で全く噛み合わない会話をしながら、なんとか駅員に伝えて、車庫に入った列車を元の駅へ戻してもらった。

乗り換え時。ここから1本でアムスへ。購入したチケットとは違う便だけど、確認したところ特に問題ないみたいだ。



そのおかげ? でアムスまでの直行列車に乗れ、予定より早くアムスへ到着することができた。
結果オーライ!

アムスまでの列車内はかなり静かで、気分はまるで「世界の車窓から」。こんな風に穏やかな感じでアムスに到着するもんだと思っていた(笑)。



無事にアムステルダム中央駅に到着。空とのコントラストが美しかった。東京駅とあまりにも似ているので、東京駅のモデルになった駅という説があるらしいけど、実際はデマらしい。



そして、初めてのアムス。
降り立った瞬間に「この街好きだな〜」って感じた。
街や人の雰囲気もだけど、駅を中心に弧を描くように運河が流れていて、なんだか街全体に「良い気」が漂っているように感じた。そして、一番大事な「水のある生活」も手に入る。幼い頃から海の近くで育った私にとって、海、川、湖なんかの水環境は欠かせないのだったから余計にそう感じたのかもしれない。

トラムの中。車内にインフォメーションセンターみたいなスペースがあって、中で切符を買うこともできちゃう。なんだか革新的な匂いがした。



まずはホテルへ向かいチェックインを済ませ、早速街へ繰り出した。
めちゃめちゃ気に入った街だからなんとなく景色を見ながら歩いているだけでワクワクできた。
ただ置いてあるだけの自転車も、閉店間際のカフェも。

自転車大国のアムス。どこにでも洒落た自転車が置かれている。



窓際が可愛くて。



気になるカフェを発見。



そして、街歩き中、夕方5時を過ぎた頃から閉まり始めるお店や人の少なさに少し違和感を感じ始め、どうしたことかな? なんて思っていると、アムスはまさかのロックダウンだった。
がーん!!!
ロックダウンと言っても飲食店の夜営業が禁止で、出歩くことはできるけど行く場所がないという感じ。

なので、寒い中歩き、歩き、歩き、やっと見つけたハンバーガーショップでハンバーガーをお持ち帰りしてホテルで食べることに。

ホテルで夕食を食べることになるとは想像もしていなかった(笑)。かなりキレイで快適なホテルだったことが救い。



アムスでの初日は、ベルリンで買っておいたBIOの紅茶を飲んでまったりし、11時頃に就寝。
かなり健康的な旅行だ(笑)。

2日目は一番の目的だったゴッホ美術館へ。

アムスでの一番のお目当てはゴッホ美術館。リピートしたい場所。



正直、美術館にさえ来れれば、あとはもう何も望むことはありません! なんて思っていたけど、実際来てみると、やっぱりアンネ・フランクの家にも行きたくなり予約しようとしたけど、数日先まで埋まっていてムリだった。
残念、また今度。

おとぎの国みたいなキッチュな雰囲気の街並み。



「北のベネチア」とも言われる水の国、アムスなので、ゴンドラに乗って運河を巡ることもできるらしい。



建物がところどころ斜めになっているのが気になる。



外が寒いからレストランへ入るとスープばっかり頼んでしまう(笑)。



ATMと電子タバコが一緒になった可愛いサイン。



出発の朝。ホテルの隣のカフェで朝食を。絶品だったエッグベネディクト♡



有名(らしい)なコーヒーショップBABAのお土産屋さん。CBDオイル入りのお菓子や紅茶が売ってあるお店。



CBDオイル入りのレゲエな紅茶。



友人とはアムスでお別れ。私は次の目的地へ。



いつかこの街に住みたい、そんな風に思ったアムスだった。


アーカイブはこちら

Tag

Writer