To Me, Somewhere in the World #152
見上げれば山、地平線はいづこ
Contributed by Yoko
Trip / 2024.10.23
未知なモノすべて知らないことを知りたい、自分に忠実に生きるフリーランスのWebライター・編集者Yokoさん。旅の話をリアルタイムで、時に振り返りながらつづる旅連載。
#152
4週間ほど自宅で朝を迎える月に、ここぞとばかりに近場へお出かけシリーズ。今回は、ずっと行ってみたかった上高地に行ってきた。
河童橋側と、反対側。反対側もなかなか綺麗。
直行バスに乗るか、いろいろ乗り継いで行くかさんざん迷って、乗り継ぎコースに。なかなか遠く、難儀なルートを選んでしまったが、そのおかげで松本駅からは初めての路線に乗れて、貴重な経験をした。まず、朝一番に近い電車だったのに、結構乗客が多くてびっくり。みんな上高地に行くのか…?と恐れていたところ、途中の大学の駅でおおよその若者が降りてしまい一人納得。
新島々駅にて勢揃い。
さらには終点の駅でザ・長野の大型バスの大量出迎えに出会い、心底びっくりしたのであった。ド平日の朝でも、大型バス2台は必要な乗客が乗っていたので、ハイシーズンの土日ならどんなにバスが必要なことだろう。十分すぎる準備に敬意。
大正池バス停。
そこからバスでさらに1時間。途中で数人の乗客を載せ、終点から2つ前の「大正池」で結構人が降りた。ここから1時間気持ちよく歩けば終点の「上高地」に着くのだが、いろいろ考えた末、終点に直行。河童橋まで5分のバス停、すぐに絶景がお目見え。公共交通機関に大感謝である。
朝からアップルパイ。
少し歩いて、ペコペコなお腹を少し黙らせるべく飲食店を散策。気になったお店で、午前中からアップルパイをいただいた。長野は果物が本当に美味しいので、果物が使われていると心惹かれやすい。
森の中を歩く感じが最高。
落ち着いたら日帰り入浴へ。宿泊客がチェックアウトした直後であろう時間帯、もちろん貸切。広い浴槽で森林浴しつつ、あたたまれて、よかった。
こんな平日満喫生活を手にして早4年が経つ。いわゆる普通のゴールデンタイムに仕事と格闘する生活に戻れるのか…時々思い巡らすが、だんだん現実味がなくなっていく。何事もきっと始めれば順応できるのであろうが、始めるまでのハードルが年々上がっていき、そういう点では年を取ることに嫌気が差している。しかし年齢のせいにしてはいけない。
冬はすぐそこ。
さて、とにかく上高地を歩く。水辺の雰囲気、人々の高揚感も相まって、そこにいるだけで別世界な気持ちになった。同じ県内でも、ここまで手間暇かけて来なければならない場所なら、どうしたって特別になるのは避けられない。
おやきファームとテラスからの景色。
そのほか、川中島古戦場やおやきファームなど、気になるところに方々出かけて、また1週間が過ぎていった。充実。見上げれば山しかないこの街でも。
そういえば飯綱にも出かけた。
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Yoko
長野在住、北海道出身。世界一周予定が新型コロナウイルスの影響で中止に。東京から葉山、長野へと拠点を移しつつ、国内外を自由に旅している。レバンガ北海道(#11)とアイスが好き。フリーランスのWebライター・編集者。