ヴィーナス

Own Beautiful Adventure in Japan -Shizuoka- #2

ヴィーナス

Contributed by Nachos

Trip / 2021.04.02

世界中の国々をサーフトリップしながら、女性にフィーチャーした"saltybabe photo"を撮り続けている、フォトグラファーNachosさんの旅連載「Own Beautiful Adventure」。シリーズ第7弾は、日本での旅の模様をお届けします!今回は静岡篇です!

#2

「おはよ〜」
モゾモゾと布団の隙間から隣にいるneneを覗く。

窓の外からは海の音が聞こえる。
「波あるのかなぁ〜」
海の前の宿では、波の音がBGM。

眠たい目をこすりながら2人とも伸びをして起き上がった。

「みんな起きてるかな」
「とりあえず朝ごはん食べよっか」

畳にお布団、朝ごはん、普段アメリカでは見ないような状況を彼女はとっても喜んでくれた。


今日はSNSでの募集は行わず
オフラインだけで集まったサーファーガール達のイベント。



数ヶ月前、友達Yが「こんな感じのをやりたいんだよね〜」と語ってくれた思いの詰まったリトリート。
そんな素敵なリトリートにカメラマンとして参加してほしいとの言葉をいただいて、リトリート側の一員になったんだけれど、その間に私は約1ヶ月間、西日本を周る旅にカメラマンとして同行する仕事の予定が入っていた。そんなわけで今回はぶっつけ本番という感じだった(この時の旅の話もどこかで出来たらいいなと思ってる)。
リトリートの名前が『Surf Venus 〜サーフヴィーナス〜』になったということを、西日本の旅の間にメッセージが届いてはじめて知ったくらいほど直前まで私はいなかったのだ。
誰も意識もしていなかったし偶然かもしれないけど、その日は天秤座の新月・ヴィーナスが味方をすると言われる日だった。

リトリート中はみんなで「これ運命じゃない??」と大興奮。
お天気は生憎の雨だったけれど、この天気もきっと何かが意図したものなんだろう。

まずはサーフィンには欠かせないサーフワックスを自然に優しい材料だけで作るワークショップが始まった。



その間私たちは次の準備。
ロスフラワーでフラワーアートを作ったり、後から使うフラワークラウンのベースを作ったり。food担当のJはフル活動して美しい料理を仕上げていく。

見た目も味も美味しいボタニカルフード #junafood

先ほど準備したロスフラワーを使ったクラウンを完成させ、それぞれ海へと向かう。

お花をつけてみんなでサーフィン。これやりたかったんだよね〜





海の中では女性たちがとても楽しそうに遊んでいる。



優しい雨が降り注ぐ中、海の上では笑い声が絶え間なく響いている。




夜はそのまま大きい屋根の下で焚き火を起こし、みんなが持ち寄った食材やおかずを並べて半屋外BBQパーティーが始まり、食べて飲んで大笑いして雨の寒さなんて吹き飛んでいた。

「こう言うのが”幸せ”って言うんだね〜」とその中の1人が呟いた。
「そうだよ!」
周りにいたみんなが口を揃えて言った。

いつの間にか誰かがギターを持ってきて弾き始め、別の1人が歌い始め、そのうちみんなで歌い、踊り出していた。

心地よい時間の夜更け、いつの間にか私はneneとどこからか来た小さな女の子と3人で体を寄せ合って眠りについていた。




次の日の朝は昨日の雨が嘘のような快晴。
昨日使ったお花たちの残りを散りばめてみんなで輪になりメディテーションをした。
お日様の光がジリジリ暑いくらい。

終わったあとは、みんなすっきりした顔でまたボードを持って海へと走り出して行った。

細かい内容はオフラインだけの事なんだけれど、こうして私たちがjoinした1Dayプラスのリトリートはふわぁっと幕を閉じていった。

愛と調和と美に溢れるヴィーナスパワーが降り注ぐ日と重なったこの瞬間に、カメラマンとして呼んでもらいこの場所にいることができて本当に良かったな。

この縁がまた次に繋がっていきますように。


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