Let's Kiwi time! #2
寄り道のススメ
Contributed by HARU and ASKA
Trip / 2023.07.06
#2
ニュージーランドの首都、ウェリントンへ引っ越して約1ヶ月。
ワーホリのビザの期限は来年2月まで。
日本でバリスタの経験がある私たちは、このウェリントンに腰を据えて、しばらくは地元の飲食店で働こうと思っている。
仕事探しのハードな現状、知ってはいたんだけどなんとなくうまく行くはずという思い込みが強かった私(笑)
案の定スムーズに行かなくて、この1ヶ月は家探しやら仕事探しで神経がすり減ってきていた。
ASKAと2人で励まし合いながら、毎日美味しいご飯を作って自分達のご機嫌をとって過ごしていた。
進展があったのは6/1のこと。
お昼過ぎにトライアルを受けたカフェのオーナーに呼ばれて、店舗へ。
ウェリントンに着いてから今まで行ったカフェの中で1番雰囲気が好きだった場所。
呼ばれたということは、いい結果だと思うんだけどやっぱりお店に着くまではソワソワ。
結果は採用!
顔を見て話したかったからメールでは伝えなかったけど、条件を確認して私もハッピーなら、契約しようとのこと。
もちろん返事はYES!
帰り道、嬉しくて嬉しくて、寄り道がしたくなってカフェの近くの公園の中を通り抜けて歩いてみることにした。
少し急な坂を登りながら、日本みたいな庭園があると気付いて写真をパシャリ。
沖縄には紅葉がないから、テンションがプチ上がり♪
そこで足元を見てみると、可愛らしい石を発見!
え、お祝いしてくれてるのかな…!?
今日はめっちゃいい日だな〜
なんて独り言を話しながら(笑)パシャリ。
気分も高揚してきて、人も少ない公園。
好きな音楽を聴きながら、坂を登り続ける。
原っぱの真ん中にオブジェを見つけて、その説明書きを読んでいると、またもや!
アイスクリーム…?
楽しくなってきた。
こんな素敵なことをする人は誰なんだ!
その後も至る所に石が隠されていて、計5個の石を見つけた。
石の裏に"fielding rocks 2023"とfacebookのマークが書かれていたので、家に帰って検索してみた。
"The idea behind Feilding Rocks is to create art and spread happiness by painting rocks to hide around Feilding and the surrounding suburbs or wherever you may travel to."
どうやら石にペイントをしてアートを創り、それを旅先や近所に隠して、小さな幸せを広げようというコンセプトのようだ。
見つけたら持ち帰ってもいいし、またどこかに隠し直してもいいらしい。
私は知らなかったから写真だけ撮って帰ってきたんだけど、そんな素敵なコミュニティがあるなんてと興奮した。
石には必ず防水スプレーをかけることが掟らしく、雨などで塗料が落ちて環境にも影響がないようにしてるみたい。
…まんまとやられました。
とても幸せな気持ちになりました。
子供みたいに次は何かな? とキョロキョロして、辺りを見渡していた。
携帯をポケットにしまい、周りにある植物や空や太陽をじっくりと見て感じる時間。
しばらくすると見える景色が変わって、家の近くまで来ていることに気付いた。
顔も知らない誰かが隠してくれた小さな幸せ。
自分が今日見つけたことにも意味がある気がする。
予想外の出来事や、うまくいかないことがあるから、人生は面白くて、より味わい深くなるんだと思った。
この1ヶ月のしんどかった思いが、ぱぁっと癒されていくような…
この1ヶ月に感謝する日が来るんだろうな。
仕事も決まり、またここからスタートだ!!
この日、ウェリントンという街がまたひとつ好きになった。
HARU
アーカイブはこちらから
Tag
Writer
-
HARU and ASKA
うちなんちゅと関西人、時間の流れの違う世界で生まれ育った2人。英語を学び、旅に出た、コーヒーを通していろんな人生と出会った、そしてまた旅に出た。異なるふたりの、ひとつひとつの共通点が一つの線になっていく軌跡を書き連ねる。