anna magazine #11

メキシコ生まれの無形世界遺産。

Photograph:Mina Soma
text:Momo Brown

Trip / 2018.05.31







ギター、バイオリン、トランペット、ドラムなどで編成される、マリアッチ。祭りやパーティ、記念日などに呼ばれて演奏を披露するメキシコの無形世界遺産。基本的には7人もしくは12人で編成されるが 、目的や状況によってさまざま。レパートリーは主にメキシコの民謡やメキシカンワルツなどが多いが最近では流行りの曲をアレンジしている。大きなツバのソンブレ(メキシコの帽子)がトレードマークの彼らは、昔はショートジャケットにベルボトムのパンツというトラディショナルな衣装を着ていたが、最近ではデニムジーンズにソンブレという合わせが主流のよう。今回は、南バハカリフォルニアでのロードトリップの道中に出会った、味のあるマリアッチをご紹介しよう。大人数で演奏しているのは、トドスサントスという小さなビーチタウンで偶然出会ったビッグバンド。ちょうどこの日は土曜日でどこかのレストランに呼ばれて街まで出て来たそう。カメラを向けると炎天下の中にもか かわらず、1曲フルにメキシカンマーチを演奏してくれた(演奏後はもちろん感謝の気持ちも込めてチップをお支払い)。お揃いのベージュシャツを着たデュオは、カボサンルカスのレストラン前で遭遇。彼らはメキシコの伝統的なシャツを着ているがコンテンポラリーなバンド。赤いシャツを着たデュオは、カボ・サンルーカスのシーフードレストランで食事中に出現。彼らもベージュシャツのデュオと同様にギターとアコーディオンという組み合わせだ。ラパーズではソロマリアッチにタコス屋で遭遇! 早朝から延々と歌い続けているようだが、この自然なBGMが食欲をさらに掻き立てているようだった。



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