Beginning of my new Life #13
モルドバ人の友人
Contributed by Asuka Naka
Trip / 2024.01.17
今回からは番外編として高校生の頃に訪れたアメリカでの交換留学の様子をお届け。
ある日、韓国人の交換留学生の友達ミンジ、ハヨンとマクドナルドで待ち合わせをしてショッピングモールへ行った。やはり韓国という近隣の国の出身の子といるのは文化が近いこともあり落ち着く。お互いに英語が流暢ではないからこそ会話のスピード感も同じぐらいになって伝わりやすい。
ショッピングを楽しんでいると私たちの携帯にモルドバ人のマリアからメッセージがきた。今夜開催されるマリアの誕生日会の招待状であった。日本にいた私の周りでは誕生日会が開催されることが滅多になかったので嬉しかった。
とあるレストランに来て欲しいとのことだったので、ミンジとハヨンとそのまま向かうことにした。イタリアン料理のレストランで相変わらずアメリカンサイズで運ばれてくるパスタを食べ、マリアのカラフルな誕生日ケーキを食べ、“ガールズパーティー”という感じで楽しかった。
そこにはマリアが仲良くしている友達、アメリカ人のオータムンがいた。彼女は近くから見てもお人形さんのように綺麗だ。そして、とっても優しい子だった。優しい子の周りには優しい子が集まるこの世の中の仕組みが私は気に入っている。類は友を呼ぶとはこういうことだ。と同時に人間は生まれつき不平等でもある。こんなにも綺麗で優しい子がいては私の自信の保ちようがないではないか。とにかくオータムンの存在は異次元レベルであったということだ。
マリアとは家が同じレジデンスエリアにあったこともあり、放課後自転車でお互いの家を行き来したり、公園でダベったり、お泊まり会をする仲になった。たわいもない話で盛り上がったり、交換留学生としての悩み事を打ち解けあったり。お互いにアメリカの同じ場所、同じ時期に来ていなければ地球の裏側の住人だった、ということを考えると一緒にいる時間は不思議であり奇跡であった。
お泊まり会ではザ・ガールズパーティーなお化粧をし合ったり、恋愛映画を観たり、おすすめのテレビドラマをシェアしあったりした。やはりガールズパーティーというものは、どこの国の子としても楽しい。今はまた地球の裏側の住人になってしまったわけだが、この時一緒に留学の壁を乗り越えた仲間として、友情が切れることはないと信じている。そしてお互いが成長して一人前の大人になった時に再開して、たわいのない会話をできたら何より嬉しい。
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Asuka Naka
湘南出身、イギリス在住。アメリカ高校留学を経験し、イギリスの大学に進学。高校生から旅人デビュー。現在はヨーロッパを拠点に旅する真面目大学生。海外生活、旅をトピックにシェア。
