ロンドン reunion! その3

Greenfields I'm in love #11

ロンドン reunion! その3

Contributed by Aya Ueno

Trip / 2020.07.10

直感を信じ、ドキドキするものに向かって走り続ける神戸出身の大学生、Aya Uenoさんの連載「Greenfields I'm in love」。自分探しも兼ねたロンドンでの留学生活で、自分の目で見て、肌で感じたありのままの日々の記録をお届けします。

#11

パリに留学中のまりかが、ロンドンへ遊びに来た時の話。

3日目の朝。いさおはお家に帰り、私たちはイーストロンドンへ。まずはお昼ごはんを食べにいく。以前からインスタでチェックしていたXi’an biang biang noodlesという中華料理屋さんへ向かう。

刀削麺がすき。



もちもちで柔らかくて美味しかった。辛そうに見えてそんなに辛くない。辛いのがダメなまりかも、「これなら食べられる!」と嬉しそう。

このあたりは、ロンドンでも結構ディープな移民街。そこからまっすぐ歩いて、ショーディッチへ進むにつれ、街の雰囲気は変わっていく。どこもかしこも個性豊かな色合いやデザインが描かれた壁絵が描かれていて、中々面白い。また、この辺はスプレー缶がはいった荷物をカラコロと鳴らして歩く人たちをよく見かける。

ちなみにこの服が昨日&other storiesで買ったもの。



道で、UALに通う学生が写真を撮ってくれた。ついでに、ポラロイドもお願いしちゃった。
よくみてみると、あらゆる壁に3Dのブロッコリーのアートが張り付いている。これはブリックレーンにギャラリーを構えるAdrian Boswellのいう作家の作品だ。彼のギャラリーは、誰でも入ることができる。通りかかったついで、ということで可愛い葉書を二枚購入した。私たちが行った時は、たまたま本人が作業していてサインを書いてくれた。(彼は頼まなくてもサインをしてくれる)

大量のブロッコリー。



かわいい壁を見つけるたびに立ち止まって、写真を撮りながらビンテージショップを巡る。この辺はビンテージショップ激戦区。一つ一つのお店を巡って、掘り出し物を見つけるのは楽しい。ATIKAというお店で、かわいいショートパンツをゲットした。

この日、ATIKAでキモノのワークショップも開かれていた。



右のポラロイドもATIKAの中で撮ったもの。



夜ご飯はカレーを食べた。ロンドンはカレー屋さんが多い。いろんな国の人が経営するスパイスの効いたカレー屋さんがあって、割とハズレなくどこでも美味しい。

次の日は夕方の飛行機でまりかが帰る予定だったので、朝から早起きしてイングリッシュブレックファーストを食べに行くことに。3泊したこの宿ともおわかれだ。オーナーの猫がたまに部屋に侵入してきて(ドアをそっと押して気配もなく入ってくる)少し怖かったけど、それ以外は居心地が良くていい所だった。
今日のちょっとした問題は、3日分の大荷物を持って歩かないといけないこと。どこの駅にもコインロッカーがある日本の便利さを思い知る。ロンドンに、というかヨーロッパにはロッカーなんてそうそう無くて、その代わりに、ネットで予約して、契約している飲食店や売店で荷物を預かってもらえるサービスがあるのだけど、その当時何も知らなかった私たちは仕方なく荷物を両手にもって歩く。
私たちが行ったのは、Regency Cafeという留学前から目をつけていた伝統ある朝ごはん屋さんだ。地元の人で賑わうこのレストランは、観光客にもとても人気で、日本の雑誌でも幾度となく見かけたことがある。ここは、どの駅からもあんまり近くなくて、立地的には三つの駅のちょうど真ん中らへん。「こんな所にお店があるの?」と不安になってしまうような住宅街に、ポツンとお店がある。

月曜日だというのに店内は結構賑わっていた。家族連れ、老夫婦、1人の人、若いカップル、男性のグループと、仕切りの高い席に様々な客層の人たちが座る。お店の雰囲気は、レトロで可愛い食堂という感じで、すごく気に入った。列に並んでメニューを決めようと上を見上げると、何枚ものボードにぎっしりメニューが描かれている。あまりの種類の多さにびっくり。「どれにしよう?」。どれもものすごく安い!結局、焼きトマトとレッドビーンズのどちらかを選択して、あとは目玉焼き、ベーコン、ウインナー、トーストにティーまでついてくる定番のイングリッシュブレックファーストをチョイスした。

この手前の男性が表を全部切り盛りする。



注文が終わったら、食堂らしく、席で待ってたら名前を呼ばれて(注文の際名前を伝える)取りに行くスタイルだ。最近はない感じで、逆に新鮮で楽しい。待つのも束の間、威勢のいい声で名前を呼ばれ、私たちの朝ごはんと対面。焼きトマトが美味しそう。トマトが苦手なまりかのお皿には、これでもかというほどレッドビーンズが乗っていた(1缶分入っていると言われても全く驚かない)。初めてのイングリッシュブレックファースト、といっても見たまんまの味だったが、素敵な店内で伝統ある朝ごはんを体験できるのは楽しかった。イギリスのクラッシックな朝ごはんのおかずはまだまだあるから、また挑戦したい。

イングリッシュブレークファストと、7ポンド。



大量のレッドビーンズ。



その後はソーホーにあるLa Gelateiraというジェラートショップへ。ここは、普段あまり見かけないアイスフレーバーがあることで有名な小さなアイスクリームやさんだ。実際ショーインドーを覗き込むと、本当に変なメニューが大量にあった。特にクレソン味なんか、一体誰が考えたんだろう。私たちも、4つのチョイスの中にブルーチーズ&ウォールナッツという中々クセのあるフレーバーを入れた。これ、チーズの大好きな私たちはすごく気に入った!ブルーチーズが苦手な人はきっと絶対食べられないだろうけど。

2人でシェア。とても大きかった。



あっという間に時間が経って、まりかとサヨナラをした。空港まで一直線の鉄道の駅まで見送って、ちゃんと帰れるのか心配で、改札越しにまりかが見えなくなるまでずーっと見ていた。

4日ぶりのお家は、相変わらず居心地がいい。「どうだった?」とニコニコして話を聞いてくれるみんなに、楽しかった思い出を話しながら、もう既にまりかに会いたくなってすこし寂しくなった(笑)。次はまりかに会いにパリへ行くのが楽しみだ。

Regency caféで、カメラを持ったおじさんが撮ってくれた1枚。




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