丸の内

ビールとウーバー #42

丸の内

Contributed by Kaito Fukui

Trip / 2022.03.25

どんな時も、どんな場所でも。頭の中身はいつだって「旅」そのもの。アーティストKaito Fukuiの日々と、旅のこと少し(おさんぽ)。

#42

起床。

昨晩は久しぶりに丸の内へ行った。

ボカーン。と東京駅の真ん中に立ってみた

皇居の方へ続く広い道を見て

一体、この道を今日この日まで

何人の人が通って、何を見ていたのだろうか。

と、ベタな事を思った。

「何かな、もしかしたらな笑」

と、このピカピカと光るビルと、隙間から見える少しの夕日を見つめ

江戸時代の景色を想像した。

※ここからは、事実とは関係のない作者の勝手な想像の話です。

江戸時代、あたりは高層ビルも光り輝くライトもなく

大きな城が目の前にドカーン!!!!! と見える

大きな大きな立派な城で

男が1人暇をしていた。

「うーん、何か、暇」

ドカーン!!!!! と大きい城の1番景色の良い場所で

彼は外を眺め言った。

彼の名は「いっくん」

凄い暇らしい。

「と、殿!どうされました!」

多分、側近のちょっと偉そうな人が言った

「いや、なんかめっちゃ暇だなぁ」

「最近、地方の奴らも結構ヤンチャになってきてるみたいで心配だし」

「んでもな、俺はな、なんかここにいないといけないし」

「めっちゃ、めっちゃ、暇だわ〜」

「天気いいから余計に暇だわ、マジで」

『そんな事言われても…』

側近のちょっと偉そうな人は思った。

側近のちょっと偉そうな人はもう、ネタ切れのようで本当に困った様子だ。

そんな時、側近のちょっと偉そうな人の2番目に偉い人が

「と、殿。地方のヤンチャの奴ら全員呼んで何かこう、何でしょうか。何と言うのでしょうか。とりあえず全員呼んでみてはどうすか?」

いっくんは考えた。

そして、少し想像した

このいつもの変わり映えのない街に

めちゃくちゃヤンチャな地方の兄ちゃん達が来たら

結構面白いんじゃね? と。

「ちょ、それ。採用しちゃいます‼️」

いっくんの、土曜の昼間の

めちゃくちゃ暇な時間に、唐突に決まった

地方のヤンチャな兄ちゃん達、お前ら絶対来いよ制度。

きっと、遠い昔の今頃かなぁ

「いや、マジでめっちゃ遠いわ!」

「マジでめっちゃ遠すぎるわ!」

みんな口を揃え

ここを通っていたのでは…

少し暖かくなった、丸の内。

久しぶりに行ったら凄い楽しかった。




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