美味しいお疲れビールの秘密

Mamma mia! #118

美味しいお疲れビールの秘密

Contributed by Aco Hirai

Trip / 2022.07.26

イタリアに活動の拠点を移し、フリーのエディター・ライターとして活躍するAco Hiraiさんの生活をパーソナルな視点で綴った連載「Mamma mia!」。ローマ2日目は楽しみにしていた取材の日。家に帰ってベランダで飲んだお疲れビールがうまくて忘れられない。

#118

ローマ滞在2日目は、スケートボードの大会の決勝戦で取材の日。
ちょっと寝不足だった割には、起きた瞬間から、なんだかやる気たっぷりな私で、心地良い朝だった。

とりあえず、朝食を食べたらホテルをチェックアウトして移動の時間。
というのも、イタリアは6月末〜バケーションシーズンというのもあって、会場近くで、手頃な値段のホテルを、2日前に連日で抑えるのが難しかったのだ。
そんな時、フォトグラファーが手を差し伸べてくれたので、お言葉に甘えてその手を掴ませてもらった。

というのも、フォトグラファー宅はゲストハウスでもあって、そこへ泊まらせてもらうことにしたのだ。

朝ご飯を食べたら駅でピックアップされるのを待つことに。
フォトグラファーのLEOと合流して家へ。
途中、トレヴィの泉をチラ見したりもして。

移動中。せっかくローマに来たのだから! ということで、車で近くを通ってくれたので一瞬観光。



やっほーい! 仕事だけど、ローマに来たからにはやっぱりこれも見たい、というのが本音。
目の前にあるこの美しい景色を1分ぐらいじっくり見て、目に焼き付けた。
彫刻の繊細さだったり、エメラルド色の水だったり、今思えば限られた時間だからこそ、濃厚な1分だった気がする。

さて、移動が終わって、取材の準備をしていると、隣にステイしているウクライナの可愛い女の子3人が帰ってきた。若くて社交的な女の子たちだったので、会話も進み……。

「今、母国はどんな状況なの?」
絶対聞いちゃうよね、この質問。
「私たちの家は危険なエリアじゃないから大丈夫なの。家族もみんな無事だし、私たちもあと少しイタリアを観光して、明後日にはウクライナへ帰るよ」
なんて、小話をした。

わんこのNEPI。初見だけどすぐにNEPIの虜になってしまった、私。



最終日の決勝は、17時頃からスタートして、夜22時半頃に終わる予定。
日中の絶好調に暑い時間帯じゃないのが唯一の救いだったのかも……。
って思うぐらい、ローマの太陽は容赦なかった。

会場について取材がスタートしたのが、15時半ぐらいだったけど、暑さに体力を持っていかれて、夜になると疲労困憊だった。

決勝戦の様子は、3つのパート別にレポートにしているので、そちらもチェックしてくださいね。
スケーターたちのインタビュー記事もあるので、ぜひ!!

アフターパーティのDJは、(多分)映画監督のRoberto D’Agostino。



大会が終わって、アフターパーティへ突入し、会場を出たのが11時過ぎぐらい。
お疲れビールを買って家に着いたのは夜中12時頃だった。

あ〜、疲れた。でも、楽しかった。
バルコニーでLEOとビールで乾杯した。

「Cheers!」

バルコニーで夜風に当たりながら、達成感と共に飲むビール。

仕事が終わった後に、こんなふうに、感謝しながら飲めるって最高だな、と改めて思った。
そのおかげで、スタンダードなイタリアのMORETTIビールも、一段と美味しく感じた。
なんかこの感覚ってクセになる。

とにかく、暑かったけど、一生懸命動いて、充実した良き日だった。

翌日、朝からオンラインでインタビューが入っていたので、ビールを飲み終えてさっさと寝ることに。

翌朝。
無事にインタビューも終わり、そろそろローマとお別れ。

ミラノに住む友達が教えてくれたGranita di caffè con pannaという、ホイップ付きカフェグラニータは食べれなかったけど、きっとまたローマには来る、きっとそんなタイミングが訪れるって思った。だから、それはそれで、次の楽しみとして取っておこう♡

鉄道Italoに乗ってミラノへ。Italoは結構快適なので好き。



いざ、ミラノへ。
今夜は、ミラノで私のバースデーディナーの予定。
あ〜、楽しみ♡
そんな気持ちでいざ乗車。

車内から、さらば、ローマって気持ちになりながらミラノへ向かった。



また来るね、ローマ。


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