イタリア、アモーレミオ!

Mamma mia! #154

イタリア、アモーレミオ!

Contributed by Aco Hirai

Trip / 2023.04.11

イタリアに活動の拠点を移し、フリーのエディター・ライターとして活躍するAco Hiraiさんの生活をパーソナルな視点で綴った連載「Mamma mia!」。熱も下がりやっとイタリアへ戻ってきた。1週間帰国が延びただけなのに、なんだかすご〜く時間が経ったように感じる私の体内時計。久々に踏み締めるイタリアの地でエスプレッソを飲みながら感じること。


39度の高熱も落ち着いたところで、遅らせたはずのフライトを、再度早めてイタリアへ戻ることにした。

どこでも仕事はできるとは言え、環境を整え、仕事量を調整し、次の移動(イースター)に備えたかったのだ。実家は居心地が良すぎて、つい島タイムに流されてしまうため、仕事が捗らないというデメリットもあったりする(笑)。

じっくり噛み締めながら進む人生は好きだけど、今このタイミングではないことをわかっていた。

出発日の当日。
東京で打ち合わせを終わらせ、
ギャラリーでアートを堪能し、
美味しい日本のお寿司を食べ、
風情ある日本の夜桜を見納めたところで、
羽田へ向かい、飛行機に飛び乗った。


東京→ヘルシンキ。久々に乗ったガラガラの飛行機。みんな真ん中の4シートを占領して足を伸ばして寝ていた(笑)。たまにこういうラッキーなことがあるのがいい。



ヘルシンキでの乗り換え。20度近くあった東京からマイナス5度の世界へ降臨。暖房が入っていても辛い。


そして、約16時間のフライトが終わり、イタリアに着くと、スカッとした空が出迎えてくれた。
見慣れたイタリアの空だ。
でも、このイタリアの空気を堪能する時間と余裕はなく、大きなスーツケース2つを転がしながら電車に乗り込み、自宅へ直行した。

「やったー、イタリア到着」
という喜びよりも、
「やっと着いた」という疲れの方が大きかった。

そして、最寄り駅に着いたら、自宅へ向かう前に近くのピッツェリアでランチ。
イタリアに戻ってからの一食目はイタリア料理と決めていたのだ。


ピッツェリアのこのネオンがイタリアらしくて好き♡


そして、〆のエスプレッソがようやくイタリアに到着したことを実感させてくれた。
芳醇なエスプレッソの香りと共に、ほろ苦くて、香ばしい味がした。

こういう瞬間はこれまでにも何度かあって、その度に思う。

「やっぱり嫌いになれない、イタリア」

イタリアの悪いところもたくさん知っている。でも、好きなところはそれ以上に知っている。

まるで恋人のような存在。

だから、嫌いになれない、私の愛するイタリア。


フライト前の東京で見た夜桜。桜のアーチが美しかった。



友人が紹介してくれたイタリア人アーティスト @santevisioni さんの個展へもお邪魔。



♡な作品。



やっぱり食べ納めしたいバラエティー豊かなお寿司たち♡




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